
落ち着いた空間を作るため、壁の色は少し暗めのグレーに設定。天井には木調のクロスを使用し、小さく分割したものを互い違いの向きになるように配置することでより印象的に見せています。
甲冑を飾る予定の床の間にはタイルを、通常モルタルを使う目地の部分には真鍮を採用。さりげなく高級感を演出しています。
計画地は旗竿地に近い形状で、通りから少し奥まった位置にある敷地。周囲にあるのは親類の住宅であるため、通常と比べると外からの視線が気になりづらく、充分な広さもある好条件の土地です。
元々その土地にあった美しい桜や梅などの樹木を眺めて楽しめる住まいにしたいというご要望から、庭に対してダイナミックに開くL字型のプランとしました。
最も大きな特徴は、耐震構法SE構法の強みを生かした吹き抜けの大空間LDK。
空間構成は大らかでありながら、季節ごとの鮮やかな景色と調和する素材選び、塗装や目地、タイルの加工などの仕上げには細やかに心を配り、丁寧にデザインしています。