
約30帖のリビング・ダイニングは、耐震構法SE構法ならではの大空間。空間の中央にあたるダイニング部分は吹き抜けとし、大きな窓から2階、3階それぞれに最大限光を取り込むよう計画しました。北側はバルコニーに面しています。
3人のお子さまのための個室や書斎、多目的室等、必要な部屋数を満たしながら、開放的な住まいを実現したい、という条件のもとに計画された、3階建て・耐震構法SE構法の邸宅です。
この邸宅の大きな特徴は、「光を上から下に落とす」空間の構成です。まず目を引くのは、2階リビングダイニングのダイナミックな吹き抜け。ダイニング上に高さ6mの吹き抜けを計画し、それを囲むように3階に個室を配置。個室を繋ぐ「空中回廊」のような廊下が、LDKを見下ろす構成となっています。吹き抜け部分の壁には大きな4つの窓が連なり、2階・3階に光を落とします。
また、1階に光を届けるのは、北側バルコニーと隣接する階段ホールです。斜線制限のなかで建物のボリュームを確保するために北側に配置されたバルコニーですが、室内に光を取り込むには十分。スケルトン階段の採用により、取り込んだ光を階下に届ける工夫をしました。
部屋数が多くても、開放性を犠牲にすることなく、心地よい空間を実現した実例です。