
外に出て過ごすのではなく、リビングダイニングへの採光とプライバシー確保のために高い壁を立てることを前提として計画されたバルコニー。床をすのこにすることで、建築床面積に含まれず、建物をより広々と計画できるようにしています。奥行きがあり、窓から壁までの距離があるため、室内の開放感が損なわれず、カーテン不要の暮らしが叶います。
計画地はゆとりある広さの整形地。その敷地いっぱいに縦9m×横9m×高さ9mの、立方体のような形をした美しい建物を描きました。
1 階に2400mm、2 階には3500mm の天井高を確保した建物内部には、おおらかな空間が広がります。
アプローチとなる前庭や、その上空に設けたスノコバルコニーが緩衝領域となり、建物内外を心地よく緩やかに繋ぐよう計画しています。
同時に、隣地と接する面には高窓を設定するなど、密集した住宅地でも外からの干渉を避け、安心して快適にお過ごしいただけるよう工夫しています。
また、ユーティリティルームや和室など「余白」空間をいくつも設定していることもこの邸宅の特徴のひとつです。様々な場面でフレキシブルに活用できる空間は、暮らしに余裕をもたらします。
インテリアは白を基調とした、明るいシンプルモダンスタイル。
採り入れた自然光を反射・拡散する光沢のある素材を使って、より明るく見せるとともに、華やかな印象に仕上げました。