
すっと伸びるシマトネリコを中央に植えた中庭は敷地の中央にあり、各居室に面しています。
こちらは階段ホールから眺めた様子。隣地との境にちょうど隣家の屋根が隠れる高さの壁をたてることで、プライバシーを気にせず開放できるようにすると同時に、壁が明るさを確保しつつも緑の映える白い背景となり、室内環境の快適さを高めています。
都心の落ち着いた住宅街に建つ、ご夫婦が暮らす邸宅。
お二人ともお仕事が忙しいことから、週末をより豊かに過ごすため、都心にいながら自然を感じられる環境を作りたい、というご要望をいただきました。近隣には文教施設や公園があり緑が多いものの、借景が出来るほど近接はしていません。外から建物内へ移動する際、緑の落差が少ないように、建物へどの程度自然を持ち込めるかを念頭に置いて設計しています。
最も過ごす時間が長いリビングダイニングをL字型のバルコニーで囲み、さらに中庭を設けることで採光通風のしやすい空間をデザインしました。ルーバーで囲んだバルコニーにはプランターを並べ、外部からの視線を遮る「グリーンパーテーション」を作り、ブラインドやカーテンがなくても安心してお過ごしいただけるよう配慮。リビングから眺める緑が、季節折々の美しさで目を楽しませてくれます。
また、在宅勤務に対応するワークスペースや寝室も、シンボルツリーのシマトネリコが揺れる中庭をのぞめるよう設定。一日中、心豊かに過ごせる心地よい住まいに仕上がっています。