
リビングダイニングを囲むL字型のバルコニー。木のルーバーとグリーンが、室内空間に生き生きとした美しい景色をもたらしています。
プランターにシラカシ、ソヨゴ、アベリアホープレイズ、ヘリクリサム・ペティオラレ等を植え、2~3年後には成長しグリーンパーテーションを完成させることを想定しています。水遣りの簡便化のため、自動散水システムを導入し、手入れの負担を軽減しました。
グリーンパーテーションの背景となる天然木材ルーバーは、採光と通風、視線を遮るため、部材サイズとスパンを慎重に検討を重ねて制作しました。
都心の落ち着いた住宅街に建つ、ご夫婦が暮らす邸宅。
お二人ともお仕事が忙しいことから、週末をより豊かに過ごすため、都心にいながら自然を感じられる環境を作りたい、というご要望をいただきました。近隣には文教施設や公園があり緑が多いものの、借景が出来るほど近接はしていません。外から建物内へ移動する際、緑の落差が少ないように、建物へどの程度自然を持ち込めるかを念頭に置いて設計しています。
最も過ごす時間が長いリビングダイニングをL字型のバルコニーで囲み、さらに中庭を設けることで採光通風のしやすい空間をデザインしました。ルーバーで囲んだバルコニーにはプランターを並べ、外部からの視線を遮る「グリーンパーテーション」を作り、ブラインドやカーテンがなくても安心してお過ごしいただけるよう配慮。リビングから眺める緑が、季節折々の美しさで目を楽しませてくれます。
また、在宅勤務に対応するワークスペースや寝室も、シンボルツリーのシマトネリコが揺れる中庭をのぞめるよう設定。一日中、心豊かに過ごせる心地よい住まいに仕上がっています。