
邸宅の中心にあるテラス。リビング・ダイニングの延長として、来客時などにより非日常的なひとときを愉しめるように広々と計画しました。
建物の主要な開口部はテラスに向かって開くように設定しているため、外からの視線を避けるためのカーテンは不要です。
水盤は眺めて楽しむことを想定したもので、より美しく見えるよう、内側に鮮やかな青のタイルを敷き詰めました。温水機能があり、冬には足湯としても楽しむことができます。
「海外で暮らしたコートハウスのような、ゆったりとした住まいを作りたい」というご要望から始まった、大きな水盤が特徴のリゾートモダンスタイルの邸宅です。
計画地は南北には住宅が近接しているものの、東西が道路に面し、奥行きのあるゆとりのある敷地。まずは隣家や道路からの干渉を避けるため、南側の中庭を囲むようにコの字型に建物を配置しました。中庭の半分には水盤を、残り半分はアウトサイドリビングとして使えるテラスを計画し、リビングダイニングと屋外が一体となったような開放的な空間を描き出しました。
また、この邸宅の大きな特徴のひとつは、ほとんど建具を用いていないこと。収納や寝室、バスルーム以外はほぼひとつづきで、一階と二階は階段吹き抜けを介してつながっています。ボリュームのある邸宅で、3人家族がいつでも互いの気配を感じられるように配慮したプランとなっています。