
お引き渡しから10年を経過されたN様邸。モノトーンのみの抑えた配色により、シックで落ち着いた印象の外観から鉄筋コンクリート造のようにも見えますが、SE構法による木造住宅です。
プランにおいてテーマになったのが、隣地や前面道路からの視界を遮りながら、内側からは開放感を得ることができる空間構成。この課題に対しての提案は、敷地に対して北東側に建物を寄せて、南西側に中庭を置く。そして、この中庭に向かって大きな開口部を設けるというものでした。
中庭を取り囲むように完成したLDKは、アイランドキッチンのゾーン、掘りごたつテーブルのあるサブリビングゾーン、そして薪ストーブと吹き抜けのある開放的なゾーンと、L字型の形状を生かしたゾーニングをすることで、ただ広いだけではなく目的や季節に応じて様々な使い方ができるようになっています。