
計画敷地は造成区画された、ほぼ方形のゆとりある角地。
小さな2人の子供を持つNさんご夫婦の第一のご希望は、この敷地の将来を見据えた活用と角地におけるプライバシーの確保でした。
往往にして住宅団地での建築配置は画一的であり、各々のお向かい同士はお互いの玄関を向き合わせるような格好で形成される街区計画が常と成りがちですが、N邸の平面計画では道路面より建築配置を45度傾ける事で、Nさんご家族のための4つの余白を生み出しました。それぞれの余白は、リビングと連続する南面プライベートテラス・全面道路に面した2面利用可能なパーキングスペース・将来増築を視野に入れたバックヤード、という用途に使われる計画です。
また新しい町の角地に構成される4つの余白は、隣地や道路からの緩衝帯としてプライバシーを守り、これから形成される町にリズムを生み出す仕掛けでもあります。
そのような特徴を持った屋外のスペースと1階の住空間は、緩やかに連続するプランニングを構成しています。
また、玄関ホール・和室・リビング・家事動線といった日常空間は、無駄のない動線配置と各室間の建具隠し枠タイプの採用により、機能的かつ広々とした日常空間を形成していきます。