
畑のある大きな庭に面する南側の壁には、SE構法の利点を活かした巾約5mの大開口を設けて室内と庭の繋がりの強い空間としました。低めに高さを設定した天井は、照明器具の設置数を抑えてすっきりと仕上げています。真鍮製の大きなシェードのペンダントライトがアクセントとなっています。
敷地は矢作川にほど近く、昔からの農家を中心とした住宅地の一角にあります。旦那さんのご実家にあった土蔵を解体し、そこに建てた住宅です。北側の道路から、母屋の脇を抜けて入って行った庭の向こう側、敷地の一番奥まった場所にあり、母屋・離れと共にL型に庭を囲う配置となっています。
近くの畑や庭で採れる野菜・果物を料理に使ったり、縫い物をしたり、季節感を大事にしたり、「ナチュラル」で「自給自足」的な暮らしのできる家にしたいというご要望でした。寝室を1Fに持ってきて2Fには2つの子供室のみとし、将来的には1Fだけで生活が完結する平屋に近い建て方です。