北側斜線の制限により天井高がどうしても低くなる側には、落ち着いて過ごしたいダイニングを配置。勾配天井の梁の凹凸を敢えて出し、デザインのポイントにしています。天井には色を使わず、低くても圧迫感を感じないよう工夫しました。
南側に約６ｍの道路が位置する敷地の特徴を考慮して、屋外からの心地よい光や風を取り込むことができる大きなバルコニーを南側に計画。道路とバルコニーの間には、格子の柔らかな壁を設えることで視線を緩やかに遮り、住宅地にありながらも、プライバシーを確保したアウトサイドリビングの様な外部空間を住宅に組み込みました。そして、建物の中央にはもう一つのプライベートな屋外空間となる中庭を計画し、各部屋の居住性が高まるような構成に。生活の中心となる２階のリビングダイニングには吹き抜けを設け、開放的な空間を実現しています。屋内にいながら光や風を感じられる心地のよい住宅です。
