
玄関土間から続くシューズクロークと、玄関ホールから続くパントリー。
動線に合わせた収納計画としました。
また、ホールをまっすぐ進むとLDKへとつながり、入った右側には大きな開口があるため、開放的な空間に感じられます。
玄関横には縦長の全身鏡を設けたため、出かける前の身だしなみチェック時大活躍です。
敷地は国道1号線から少し奥へ入って行った住宅地です。南側が道路、東側は奥の敷地の路地状部分となっていて2方向からの採光が期待できます。道路の向かいには建売り住宅が並び、西側は住宅で、北側も住宅の予定地です。
共働きのご夫婦と2人の子供の為の住宅で、平日に使う服や荷物は1階に置き場所を作ること、道路から1階の様子が丸見えにならないこと、将来ご夫婦2人で暮らす時には1階で生活が完結できること、2階から1階に向けて「おーい」と手を振れるような場所をつくること、などが条件でした。
まず、車を3台駐車するスペースを道路側に確保し、1階はあえて南側に窓を設けず、東側の大開口から採光することにしました。玄関を入ると、リビングへの主動線と、パントリーを通り抜けてキッチンへ至る副動線に分かれています。リビングを入ったところに4人分のロッカーを作って鞄をしまえるようにし、上を飾り棚としています。水回りは南西にまとめました。階段の脇には2層分の高さの本棚を造りつけ、この家に奥行きを与えています。大きな本棚は、階段からでは手が届かない部分が出るため、2階の子供室から出られる、特別な仕掛けのある踊り場を作りました。2階には南側に横長の窓を付けた2つめのリビングのような場所があります。物干しスペースとして、1階にウッドデッキ、2階にインナーバルコニーを設けました。
写真では伝わりにくいですが、手数の多さを感じさせず、できるだけ普通に見えるよう、寸法の細かな調整に心を砕いています。