
建物の南面に大きな開口を設け、一日を通して太陽の光と熱を取り入れます。
愛犬と暮らす家を建てるために庭の取ることのできる土地を選ばれたオーナー様。
はじめて訪れたとき、その東向きの建築地は深い庭木の中に埋もれるように存在していました。どのように日照を得ながらプライバシーを確保し、どのように人と犬の動線の交わりをつくっていくか?がポイントになりました。まず最初に検討したのが、建物の配置。南隣家の屋根越しに入る冬の暖かい光と熱をしっかりと取り込みつつ、すぐに出ることができる広々とした芝生の庭をご提案させていただきました。
愛犬たちとの触れ合いとプライベートは、広い踊り場と吹き抜けを介して緩やかに分けられ、そして緩やかにつながります。外観からのアクセントにもなる踊り場の出窓ベンチから、その下の愛犬の部屋から、一緒に「おかえり」が言える2つの階層のある踊り場の家。タイコーらしいパッシブデザイン住宅がまた一つここに完成しました。