
空を大胆に切り裂くようなシャープな屋根に囲われた外観。
白い塗り壁をベースに、レッドシダーの鎧張り外壁が外観にアクセントをつけています。
駐車スペースは屋根に覆われているため、雨の日も濡れることなく車との間を行き来することができます。
敷地はどこか長閑な雰囲気が漂う市街化調整区域内でありながら、車で少し移動をすると生活に必要なものは、何でも揃うというようなとても生活し易い立地条件。
周囲には昔からなる豪家が数多く並びます。その中でも目を惹き、尚且つ新築らしい新鮮な印象を持つ外観を。との想いで始まった家づくり。大屋根は、下屋根勾配とは逆勾配の片流れの切妻屋根とすることで特徴的な外観としながらも落ち着いた印象になるように計画しました。一方、下屋根部分は大きく前面へ出し、雨に濡れることなく家の中に入りたいというご夫婦のご要望にお応えし、駐車スペースまでかかる大きな片流れ屋根を採用しました。南側からの直射日光を取り込むのではなく、陽の光を建物から飛び出した袖壁によって反射させ、柔らかい光を室内に取り込むことで穏やかな街並みの雰囲気を室内でも感じることができるように配慮しました。また、間取りに関しては一階には廊下を設けず、回遊動線を採用し洗濯室から物干しデッキとWIC、そしてWICからはLDKとパントリーへと家事動線を繋ぎ、全ての空間に意味を持たせることで、小さなお子様を見ながら家事をされるであろう奥様の負担を少しでも軽減できるよう間取りの計画をしました。キッチンには、奥様の夢とこだわりが数々ありました。引出しの数や収納の内法寸法、そして天板はステンレス製のバイブレーション仕上げとし、部屋の端から端まで配置するなど、今回もオリジナル製作キッチンにすることで実現させていただきました。そして、LDKの東面すべてを窓として、天井を一部勾配天井としハイサイド窓を採用することで目線が抜け、SE構法ならではの大空間をより一層感じるような設計としました。ご夫婦とお子様が伸び伸びと暮らす、そんな光景が目に浮かびます。