
吹き抜けに面したキッチン側の壁を、アクセントクロスでマットなカラーに。空間に変化が出てメリハリがつきます。
閑静な住宅地にあるN様邸。約28.7坪の敷地に建つ邸宅です。
西面接道する道路は4.7mと一般的な広さですが、両隣とも家が建っており、北面は2階建て、南面は3階建てと日射条件としては厳しい敷地であり、日射をどのように取得するかが最大のテーマとなりました。
プランとしては、まず建物を道路に対して2つのボックスに分け、北面のボックスの高さを高天井とすることで側面より光を取り入れる形としました。その光を1Fに取り込むため、階段と隣り合わせて吹き抜けを設け、夏以外の南~西からの光をやわらかく取り込む形状を提案しました。
外観デザインは、バルコニーのプライバシーも確保しつつ西日を防げるように外壁を立ち上げ、卓越風を取り込めるように、バルコニーの袖壁を大きく張りだして屋根とひとつづきの形状となっています。特徴的な部分であることから、その部分と玄関部分の壁を木調サイディングで仕上げて、シンプルな形の中にアイキャッチを作りました。
一方、内部プランのコンセプトは、クラフト系のインテリアが似合う空間づくり。間仕切らない和室をLDKに隣接して配置しつつ、「和」のテイストを極力出さないようにコーディネートしました。
また、水まわりと収納を家の奥である東側に配置し、吹き抜けと階段、LDKを家の主役としご家族のくつろげる空間を提案となっています。