
もともとは平屋の予定で計画していましたが、お嬢さんたちが来た際や、ゲストルームとしても使えるように2階もつくることにしました。1階リビング、ダイニングの上部は吹き抜けに。シーリングファンからの風がおりてきて夏でも最低限の冷房で涼しく過ごせます。
入居してから半年、おふたりに住み心地について改めてうかがいました。
「まず、ケミカルな感じの一切ない木をはじめ自然素材の香りが心地いいですね。それに換気システムがすごくいいと体感してします。一日中空気が循環していて、暑い日でも空気がよどんでいる感じがしないし、極端な湿度の変化も感じません」(Yさん)
「寝室にはクーラーをつけなかったので、もしかしたら夏は暑いかなとも思っていたんですが、ドアをあけて空気を循環させれば、暑苦しいということもなくこの夏を過ごせました」
MI様が、これまで住んでいたご実家敷地内に夫婦で住む家を建てようと計画したのは、ふたりのお嬢さんも成人し、好きなものにかこまれ、静かに暮らせるふたりの終の住処をつくろうという思いから。
ご実家は、江戸時代から続く農家。おふたりとも美術大学出身、夫Yさんは、芸能デザイン学科で舞台美術を専攻、コンサートステージデザイナーをされています。妻Mさんは工芸デザイン学科で陶芸を専攻、所有する不動産管理業、マンションプロデュースなどをお仕事にされています。美術大学時代に知り合ったおふたりは結婚後、ご実家の2階を改築して住み、子育てもここでしてきました。美的感覚を研ぎ澄まし、ものづくりにずっと携わってきたおふたりの家づくりは、細部まで「好きなもの」「自分たちがこれからしたい暮らし」にこだわったものです。
≪大人の家づくり 終の住処≫
【住まい手より】
■オーガニック・スタジオで家づくりをしようと決めた要因はどんな点だったのでしょうか?
夫Yさん:「外観・内装のデザイン、漆喰の壁や鉄平石を使った素材もいいなと思いましたし、できるだけ冷房を使わずに過ごしたかったという希望と、周囲に樹木が多いわが家の環境。それがオーガニック・スタジオのパッシブデザインにぴったり合致するなと思ったこと。それに、うちの蔵に少なくとも30~40年前からずっと保管してあるケヤキの板があるんですが、『いつか家を建てるならこのケヤキを使いたいね』ってふたりで話していたんです。三牧さんに話したら、できますよって言ってもらえて。ほかのハウスメーカーさんは注文住宅、自由設計といっても、いくつかの選択肢から選ぶことがほとんど。オーガニックさんは、私たちの細かい思いをくみ取って、相談にのってくれそうだなと思ったことが大きいですね」
妻Mさん:「そう、それも大きかったよね。それに、資料請求してから一度も営業の電話もないし、モデルハウスに行ったときも、強引におしてくる様子が全然ない。そこに、安心感があったことも理由のひとつですね」