笹塚の家(回転広場のあるガレージ)






コンセプト
この住宅の敷地は、狭い私道の行き止まりにあり、しかも接道が4mしかありませんでした。ここに2台分の駐車場を確保するには、車の頭から入り込んで敷地内で回転してから、出て行くしかありません。もちろん、敷地に余裕はなく、実際は建物内に広い回転スペースが必要でした。
また、この私道は併設した賃貸アパートの住人が出入りする通路になっているので、防災上からも広く外気に解放された屋内通路としなければなりませんでした。つまりこの家の設計は、これらの条件を満たすことから出発したのです。
当時は、今日ほど耐震という考え方は普及していませんでしたが、柱の少ない広い空間が実現できるSE構法のメリットを評価して設計された家です。
お施主様コメント
完成当時は、一階の床面積の半分が車の回転用とアパートの人たちの通路のために使用され、正直、無駄な場所と思っていました。しかし、住み始めて、ここがこの家の最大のポイントになっていることに気づきました。
自宅の玄関もここに面しているので、ガレージの一部なのに、少しだけ見栄えのする内装としたことで、夜間に照明が点灯すると奥行き感が増し、ホテルの車寄せロビーのような印象があるとアパートの人たちにも好評となり、おかげで20年間、ほとんど空きがありません(笑)。
子どもたちが幼い頃にはサッカーの練習場になり、卓球台をセットすることもありました。
最近では、宅配便の置き届けにも便利で、濡れた傘も一晩で乾きます。昨今の突然の豪雨の際など、雨天時でも平然と車に乗降できる時は、幸せすら感じます。
車種
ポルシェ カイエン 2008年式
自転車3台
建築データ
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場所
東京都
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完成年
2000年
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構法
SE構法
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敷地面積
284.92㎡
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延べ床面積
492.74㎡
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規模
3階建て以上