2023.04.03

艶めくシャンパンゴールドがアクセントの軽井沢の山荘

ワンフロアに広がるラグジュアリーな空間

凛とした軽井沢の森の風景と
空気を取り込む大空間

軽井沢でも落ち着きのある、緑豊かなエリアに立つU邸。この澄んだ空気と豊かな緑に囲まれた環境を生かすべく、外へと開く大開口を設けたプランを採用。壁や梁などで視界を遮ることのない規格外のLDKは圧巻。大きな吹き抜けの3面には効果的に窓を配し、新緑の季節にはLDKのどこにいても、木々や空の色彩が視界に入るように設計した。外と内とをつなぐテラスや室内にいても森の中で佇んでいるような気持ちよさを満喫できる。また冬は周囲が一面、銀世界となって格別の美しさを醸し出す。
実はUさんご夫妻には、柱や梁に邪魔されず、森の景色を取り込む大空間という、新居に対する明解な理想のイメージがあった。しかし、それを叶えるデザイン力や設計力のあるパートナーには出会えなかった。「どのメーカー、工務店に聞いても『無理ですね』と言われて…。ほぼ諦めていました」と奥さま。そこで希望を失いつつもMstyle houseに相談したところ、「できますよ」と即答された奥さまは、思わず涙したという。Mstyle house代表で設計士の酒井良子さんはこの思いをくみ取り、理想のイメージを忠実に再現するべく、妥協のない空間づくりに取り組んだ。
長野を拠点にし、これまで数々の軽井沢の邸宅を手掛けてきたMstyle houseだが、吹き抜けの空間が22帖というプランはさすがに難易度が高く、構造計算には時間を要したという。「中間に梁を入れれば構造が安定するのですが、大空間のノイズにもなってしまう。NCNの構造設計士と何度も検証し、数カ所を合わせ梁にすることで、30帖超あるLDKの22帖を占める大きな吹き抜けを実現できました」と酒井良子さん。

豊かな敷地を生かしつつ
心地よい居場所を配した間取り

実際のプランは、リビングダイニングの吹き抜けに面した2階がご主人のオフィスになっている。開放的な空間ながら作業に集中できるリモートワークに最適な場所。LDKにいる家族の気配はもとより、雲の流れや日の傾きによって時間の経過も感じながら仕事ができる。
さらにLDKと寝室・浴室があるプライベートな空間を分けた凹型の間取りも特徴的。2つのエリアの間には中庭があり、全体に光とヌケをもたらしている。ウッドデッキに面した主寝室も2面を大開口とし、朝日とともに目覚められる。ウッドデッキを介してつながるLDKと寝室の距離感も絶妙だ。このような室内のどこにいても外へとつながる広がりを感じられるプランは、周辺の環境や敷地の豊かさがあるからこそ可能となる。

日常を格上げし、非日常を演出する
石の壁とシャンパンゴールド

また、この住空間のインテリアコーディネートは奥さまによるもの。「モノトーンでは退屈なのでシャンパンゴールドを添えて、華やかに仕上げました」と奥さま。テレビ側の壁や玄関ポーチからホールへとつながる動線には、ベージュの石を張って内外に統一感を出している。オーブン付きの薪ストーブはストウブ料理に活用するなど、さまざまな楽しみのある邸宅となった。「もちろん新緑の季節もよいのですが、星空が美しくて銀世界の冬も幻想的なんです」とUさん。
週末には近所の友人や都内に住む家族も訪れ、料理上手の奥さまが腕を振るい、心が華やぐテーブルセッティングで一緒に食卓を囲む──。そんないつでも心豊かに過ごせる住空間が実現した。

取材・文/間庭典子

U邸
設計施工 Mstyle house 所在地 長野県北佐久郡
家族構成 夫婦+子供1人+犬 敷地面積 757.53㎡
延床面積 162.31㎡ 構法 木造SE構法

この家を建てた工務店

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