注文住宅で実践したい間取りアイデア【収納編】

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収納は「量」だけでなく、「場所」も重要!
注文住宅を建てる際には、お住まいの外観や内装、間取りなど、さまざまな点にこだわりたいもの。そして、快適な暮らしを実現するために、それらと同じくらいこだわりたいのが収納です。「収納は多ければ多いほどいい」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は半分正解で半分間違い。キレイに片付けやすく、すぐにモノを使える快適な収納には、「量」だけでなく、「場所」も非常に重要な要素になるのです。
暮らしを快適にする注文住宅のアイデア収納間取り3パターン
場所が重要な理由は、「生活動線」にあります。いくら大きな収納をつくったとしても、目的やご家族の生活動線とマッチしていなければ、使い勝手の悪い“不便な収納”になってしまうこともあるのです。そこで今回は、場所を重視した便利な収納を3つご紹介します。
1.土間収納
居住空間を重視しすぎたせいで、玄関が狭くなって収納に困る方は、実は少なくありません。土間収納は、そんな玄関にオープンスペースやシューズクロークなどを設けたもの。最初は「あまり使わないのでは」と思われる方も多いですが、実は使い勝手抜群の収納。以下のようなものもラクラクしまっておくことができます。
土間収納に置けるものの例 |
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傘立て | 雨合羽 | 自転車 | 三輪車 |
ベビーカー | ゴルフ用品 | スキー・スノーボード | その他スポーツ用品 |
キャンプグッズ | 園芸用具 | 掃除用具 | 工具 |
土間収納は、このような「雨風にはさらしたくないけれど、室内に入れると汚れてしまう」……というものを収納するのにピッタリ。外から帰ってすぐに収納し、出かけるときにサッと使える、というまさに生活動線を考えた収納といえるでしょう。
2.パントリー
パントリーとは、キッチンの裏にある、食品や調理器具などを保存・保管しておくための収納スペース(保管庫)のこと。さまざまな調味料や食材をストックしておきたい料理好きの方や、週末などに食材をまとめ買いするという方、お酒好きの方にはとくにオススメの収納です。棚や引き出しといった家具の数を減らせるので、キッチンスペースをスッキリ見せることができます。
パントリーをつくる際のポイントは、パントリー内の壁面に“浅い棚”をつくること。奥行きのある棚のほうが収納力がありそうに思えますが、深い棚にすると、食材などをどんどん奥に置いてしまい、何があるのか分かりにくくなったり取り出しにくくなったりと、使い勝手が低下してしまします。パントリーがあくまで一次的な保管場所であることを考慮すると棚を浅くするのがベター。見た目もキレイに仕上げることができます。
3.床蔵収納
敷地の条件などでどうしても希望通りの収納を確保できない……といった場合にオススメなのが、「床蔵(ゆかぐら)収納」です。これは、1階の下や1階と2階の間など、「床の下」に設ける収納スペースのこと。小さなものから大きなものまで色々収納できる便利なスペースとして使えるほか、趣味の部屋や子供の遊び場として使うこともできます。
建築基準法では、「天井高1.4m以内でかつ1階の床面積の2分の1以内の広さなら床面積に含まれない」と規定しています。その規定内であれば、床蔵で中2階をつくっても、その分は固定資産税がかからない点も大きなメリット。お住まいの空間を最大限に有効活用することができます。
ライフスタイルに合わせた収納を!
快適に生活するうえで、豊富な収納は欠かせないもののひとつですが、何でもいいというものではありません。重要なのは、ご家族のライフスタイルにマッチした収納を、適した場所に用意すること。居住スペースの間取りを考えるときに“未来の暮らし”をイメージするのと同様に、どのような生活の場面で、どのような収納が必要になりそうかをイメージしながら、自分たちに合った収納を考えてみるとよいでしょう。