シンボルツリーを植えよう! 我が家におすすめの人気樹種15選

シンボルツリーを植えよう! 我が家におすすめの人気樹種15選のインデックス
マイホームに植栽を取り入れるなら、シンボルツリーはいかがでしょうか。住宅を美しく彩り、四季の移ろいを感じさせ、家族と共に成長してゆく……。そんな特別な一本に巡り会うために、今回の記事では選び方のポイントや、植える際の注意点、おすすめの樹種などについてご紹介していきます。
シンボルツリーとは?
シンボルツリーとは、その名の通り、家の象徴となる樹木のことを指します。シンボルツリーを植える理由は、家の外観を美しくするため、来訪者の目印にするため、プライバシー確保のため、などさまざま。また、引っ越し、結婚、子どもの誕生など、人生の節目に記念樹として植えるケースも多く見られます。
シンボルツリーのおすすめは? 選び方のポイント
常緑樹か落葉樹か
シンボルツリーの選び方のポイントの一つは、一年中葉をつけるかどうか。常緑樹は一年を通して緑葉を保つ樹木を指し、厚みのある葉と太めの幹を持つものが多い傾向にあります。葉が落ちないため、落ち葉掃除の手間がかからない、目隠しとして活用しやすい、といったメリットがあります。
落葉樹は一年の中で葉を落とす時期がある樹木。葉が薄く、繊細で柔らかいものが多く見られます。春の芽吹き、夏の青葉、秋の紅葉、そして冬の枯れ姿と、季節変化を大いに感じられる点が魅力。また、葉をつける夏は室内への直射日光を遮り、落葉する冬は日差しを取り込みやすいという利点もあります。
単幹か株立ちか
シンボルツリーを選ぶ際には、樹形や枝ぶりにも注目してみましょう。単幹は1本立ちの樹形で、幹が太く重厚感のある見た目が特徴。幹が1本だけなので風通しが良く、成長が早い、丈夫に育ちやすい、といったメリットがあります。ただし、巨木になりやすく、管理が大変になる可能性があることにも留意しておきましょう。
株立ちは根元から複数の幹に分かれている樹形で、一つ一つの幹が細いのが特徴。成長が緩やかであるため、管理のしやすさがメリット。広がって育つため、目隠しとして広範囲をカバーすることができる一方、外壁や設備に干渉しやすくなる点に注意が必要です。
高木か低木か
樹木の高さも、シンボルツリーを選ぶ際に注目したいポイントです。高木は大きく成長が見込まれる樹木で、一般的に植栽時の樹高が3メートル以上、成木になった時の高さが5メートル以上のものを指します。単幹のものが多く、重厚感と存在感のある樹姿が特徴です。
低木は植栽時の樹高が1メートル以下のもの。幹が明確でなく、地面から複数の枝が生える樹木が多い傾向。スペースを取らないため場所を選ばず植えることができ、鉢植えでの生育にも向いています。また、高木と低木の中間の高さは中木と呼ばれ、一般的に植栽時の樹高が1メートル以上3メートル未満のものを指します。
地植えか鉢植えか
樹木の植え方も、シンボルツリー選びの重要なポイント。地植えは地面に直接植える方法で、大きく広く根を張るため、強く健康に育ちやすいのが特徴です。地中の水分や養分を吸収するため、水やりの手間がかからず、肥料を頻繁に与える必要もありません。
鉢植えはプランターなどの入れ物に入れて育てる方法で、日当たりや気温に合わせて場所を移すことができ、生育に最適な環境を作ることができます。寒い冬場や荒天などの際、室内に避難させることも可能です。また、根の広がりを抑えられるため、大きく成長しすぎないというメリットも。ただし、根詰まりを防ぐために定期的な植え替えが必要です。
花や実をつけるか
花や実をつけるシンボルツリーを選べば、庭に彩りと季節感を与えることができます。見た目が美しいだけでなく、種類によっては香りに癒されたり、収穫して味わったりすることもできます。五感全体で自然を感じることで、育てる楽しみがさらに広がります。ただし、時期が過ぎた花や実は地面に落ちてしまうため、景観を保つためには掃除が不可欠。放置することで腐敗臭が発生してしまう場合もあり、注意が必要です。また、虫や鳥などの生き物を引き寄せやすいという点にも留意しましょう。
シンボルツリーを植える場所
玄関アプローチ
玄関アプローチは多くの人の目につきやすく、シンボルツリーを植えるのに適した場所の一つ。この場所を美しく彩ることが、住み手のセンスや暮らしぶりのイメージに直結すると言っても過言ではありません。玄関アプローチにおすすめの樹種としては、剪定や掃除などの手入れが楽なものや、横に広がりにくいコンパクトな樹形のものなどが挙げられます。
庭・中庭
庭や中庭は植栽のためのスペースを設けやすく、芝生や花壇、またはその他の庭木などと組み合わせることで、外観をバランスよくデザインすることができるでしょう。十分な広さを取ることで、しっかりと根を張り、大きく育てられる点も魅力。また、葉や実が地面に落ちても汚れが気になりにくく、掃除の手間を省くこともできます。
西側
住宅の西側に植えれば、強い西日を遮ることができます。特に夏場は午後から夕方にかけて厳しい暑さや眩しさを感じやすく、適度な木陰を生むことで快適な室内環境を作ることができます。常緑樹を選べば一年を通して日差しを遮断することができますが、落葉樹を選べば葉をつけない冬場に温かな日差しを取り入れることができます。
道路側
通行人からの視線が気になりやすい住宅密集地などの場合は、道路側に植えると良いでしょう。一年中葉をつける常緑樹がおすすめで、防音や防風などの効果も期待できます。樹木による目隠しは、壁やルーバーなどとは異なり、自然な形で視線を遮断できる点がメリット。室内から外を見る際、適度に視線が抜けるため圧迫感を感じさせません。
シンボルツリーを植える際の注意点
植える時期
シンボルツリーを植えるのに適した時期は、樹種によって異なります。時期が悪いと樹勢が悪くなり、生育にも影響が出るため注意しましょう。常緑樹の植え付けは春(3月~4月)または秋(9月~11月)が一般的。極端な暑さや寒さを避けることで、樹木のダメージを軽減し、しっかりと根を張ることができます。落葉樹の場合は、葉を落として休眠する11〜3月ごろに植え付けると良いでしょう。
植える方角
シンボルツリーを植える方角も、注意すべき要素の一つ。樹種ごとに日照条件は異なるため、適切な環境に配置することを心がけましょう。南側は暑さに強く、日向を好む樹木がおすすめ。葉焼けを起こさないよう、夏の直射日光には注意が必要です。朝日が当たる東側も、日向を好む樹木に適した方角です。西側は強い西日が差し込むため、暑さや葉焼けに強い樹木を植えること。日光の少ない北側は、寒さに強く耐陰性の高い樹木を植えましょう。
建物からの距離
根を大きく張ったり、枝が広がったりしやすい樹種の場合は、建物との距離に注意が必要です。あまりに近すぎると、根が基礎や配管を傷めたり、枝が壁や窓に当たったりすることも。また、風通しが悪いと湿気がこもってカビや腐食が発生し、住宅の劣化にもつながりかねません。このため、シンボルツリーを植える際には、成長を見据えつつ、最低でも3メートルほどの距離を空けて植えることをおすすめします。
剪定の時期・頻度
剪定の時期や頻度も、樹種によって異なります。常緑樹は年間を通して葉をつけるため、少なくとも年2回の剪定が必要となります。1回目の剪定は春先(3〜5月)に行い、新芽の成長を促し美しい樹形に育つように整えます。2回目の剪定は秋(9〜11月)がおすすめ。夏に伸びすぎた枝を整え、冬に備えて弱った枝を取り除きます。落葉樹の剪定は冬(12月~2月)に行い、基本的には年1回で十分。休眠期に行うことで木への負担を最小限に抑え、翌春の成長をスムーズに促します。
サブツリーとのバランス
サブツリーとは、シンボルツリーを引き立て、足りない要素を補う樹木のことを指します。例えば、シンボルツリーが高木の場合、サブツリーに低木を選べば根元の寂しさを埋めることができます。シンボルツリーが落葉樹の場合、サブツリーに常緑樹を選べば一年を通して緑を感じることができます。真逆の要素を組み合わせることで、調和の取れた美しい外観デザインを作ることができるという点が、シンボルツリーとサブツリーを組み合わせる大きなメリットと言えるでしょう。
近隣トラブル
シンボルツリーを植える場合は、近隣への配慮も忘れずに。大きく育った枝が隣の敷地に越境したり、日当たりを妨げてしまったりするトラブルは多く、定期的な剪定が欠かせません。成長の早い樹種は特に注意が必要です。また、落ち葉で地面を汚してしまう可能性もあるため、隣家との境界には常緑樹を植えるのがおすすめ。花や実をつけない樹種を選ぶとより安心です。
おすすめシンボルツリー15選
シンボルツリーには樹種によって様々な特徴があります。実際に具体的な樹種を見ながら、あなたのライフスタイルや好みに合ったシンボルツリーを探してみましょう。
シンボルツリーのおすすめ【常緑高木】
ソヨゴ
ソヨゴの名前の由来は、風にそよいでカサカサと音を立てる姿から。軽やかな樹形が特徴で、春に小さな白い花を咲かせ、秋には赤い実をつけます。ただし、雌雄異株で、実をつけるのは雌株のみ。耐陰性や耐寒性が高く病気や虫にも強いことから、育てやすい庭木として人気があります。また、成長が緩やかであるため、剪定の手間がかかりません。
シマトネリコ
シマトネリコは、常緑樹でありながら落葉樹のような柔らかく繊細な樹形を楽しめる数少ない樹木です。小さな葉が集まってできた羽状複葉が特徴で、初夏には白くふわふわとした花穂をつけます。また、暑さにも寒さにも強いため、季節を問わず安定して育てられます。ただし、成長が非常に早いため、こまめな剪定で形を整える必要があります。
オリーブ
実が食用できることでも知られるオリーブ。葉の両面のコントラストが美しく、表は光沢のある濃緑色、裏は銀白色となっています。日当たりと水はけの良い環境を好み、乾燥に強いのが特徴。しかし、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。また、自家受粉しにくい性質のため、2種類以上の品種を一緒に育てることで結実しやすくなります。
キンモクセイ
秋にオレンジ色の小花を咲かせ、甘い香りを漂わせるキンモクセイ。日当たりと風通しの良い環境で育てるのがポイントで、乾燥しすぎないように適度に水を与えましょう。成長が緩やかであるため、剪定は秋から冬にかけて軽く整える程度で行います。また、刈り込みに強いため、玉仕立てや生垣仕立てなど、さまざまな樹形を楽しむことができます。
シンボルツリーのおすすめ【常緑低木】
セアノサス
セアノサスは春から初夏にかけて鮮やかな青い花をつけ、石鹸の香りに例えられる爽やかな香りを放ちます。花姿がライラックに似ていることから、カリフォルニアライラックと呼ばれることも。白やピンク色の花を咲かせる品種もあります。葉は小さく光沢があり、細かい鋸歯が特徴。日当たりが良く乾燥した場所を好み、過湿には注意が必要です。
ジンチョウゲ
ジンチョウゲは、春の訪れを告げる強く甘い花の香りが特徴です。手毬状に密集した小花が可愛らしく、花色は白やピンクが一般的。寒い時期に鮮やかな色彩と香りで周囲に華やかさをもたらします。生育環境としては半日陰が適切で、直射日光の当たる明るい場所は不向き。湿気を好むため、乾燥しすぎないように注意しましょう。
アベリア
アベリアの魅力は、長期間にわたって花を楽しめること。白やピンクの小花が鐘形に咲く姿は、可憐かつ涼しげな印象を与えます。暑さや寒さに強く育てやすい植物ですが、花をつけるためには日当たりの良い場所を選ぶ必要があります。また、剪定せずに放置しても、こんもりと丸く整った樹形に育ちやすく、手入れの手間がかかりません。
シンボルツリーのおすすめ【落葉高木】
ヤマボウシ
初夏に白い花を咲かせるヤマボウシは、白い頭巾をかぶった山法師をイメージして名付けられたとされています。この白い花は、厳密には総苞片と呼ばれる葉の一種。秋にはイボイボした赤い実をつけ、南国系の果実のような甘みを味わうことができます。日当たりと水はけのよい場所での生育に適し、鉢植えの場合は、剪定しつつコンパクトに育てましょう。
ヒメシャラ
ヒメシャラの魅力は、美しい樹姿。赤褐色の樹皮はなめらかで、すらっとした繊細な樹形も特徴です。初夏にはツバキに似た花を咲かせ、花弁の白色と花芯部の黄色のコントラストが目を引きます。生育に関しては、日当たりのよい場所を好みますが、強い西日が当たる場所は不向き。また、乾燥に弱く、腐植質が多く湿り気のある土を好みます。
ハナミズキ
ハナミズキの花に見える部分は、ヤマボウシと同じく総苞片と呼ばれる葉の一種。白、赤、ピンクなどの鮮やかな色彩が特徴で、4月中旬〜5月中旬にかけて満開の姿を楽しむことができます。日当たりと水はけの良い土地を好み、寒さや乾燥に強く、丈夫に育てやすいのが特徴。樹形が整いやすいため、頻繁に剪定する必要もありません。
イロハモミジ
イロハモミジは、紅葉の美しさで知られています。赤々と鮮やかに色づく姿は、まさに秋の風物詩。春から夏にかけては、みずみずしい新緑や青葉も見られ、四季折々の変化を楽しむことができます。耐暑性や耐寒性に優れた樹木ですが、乾燥には要注意。日当たりがよく、適度に湿った場所を選び、極端に乾かないように水を与えましょう。
ヒメリンゴ
ヒメリンゴの花の時期は4〜5月ごろで、ピンク色のつぼみが徐々に可憐な白い花に変化していきます。秋には一口サイズの実がたわわに実ります。果実は生食もできますが、酸味が強いため、ジャムや果実酒などの加工品がおすすめ。一般的なリンゴは寒冷地で育てられますが、この品種は暑さにも寒さにも強く、全国各地で育てることができます。
シンボルツリーのおすすめ【落葉低木】
ドウダンツツジ
ドウダンツツジは、春先に咲かせる白い鈴型の小花が特徴です。枝先にぶら下がるように咲かせる姿は、繊細で愛らしい印象を与えます。秋は真っ赤な紅葉が見どころ。庭や外構に複数本を並べて植えれば、緋毛氈を広げたかのような鮮烈な色合いに圧倒されることでしょう。葉を密に茂らせるには日陰を避け、なるべく日当たりの良い場所で育てましょう。
ユキヤナギ
ユキヤナギは、春に小さな白い花を咲かせます。無数の花が枝いっぱいに広がる姿は、まるで雪をかぶっているかのよう。細長くしなやかな枝が垂れ下がる姿はヤナギに似ていて、優雅な枝ぶりと繊細な花の調和が、上品な印象を与えます。美しく開花させるには、日当たりの良い場所での生育が不可欠。適度に剪定を行い、風通しを良くしましょう。
ブルーベリー
ブルーベリーは、見ても食べても楽しめる人気の植物です。春には白く小さな鈴型の花を咲かせ、夏には青紫の実を実らせます。果実は甘酸っぱくジューシーで、生食はもちろん、ジャムやスイーツなどの加工品にも。ただし、自家受粉では結実しにくい性質があるため、オリーブと同様に、2種類以上の品種を一緒に育てることをおすすめします。
まとめ
シンボルツリーを植える際、用途や外観デザインに合った樹木を選べば、日々の暮らしがより豊かになることは間違いないでしょう。また、それぞれの樹種の特徴や生育条件をよく理解し、成長を見越して計画することも重要なポイントです。ご家族と相談しながら後悔のない一本を選び、長く愛情を持って育ててくださいね。