スケルトン&インフィルが家の資産価値を高める4つの理由【リフォーム・リノベーションが簡単】

スケルトン&インフィルが家の資産価値を高める4つの理由【リフォーム・リノベーションが簡単】のインデックス
家を建てようとするタイミングとして、家族が増えた、家族が成長してきた、等がキッカケという方が多いようです。そして家を建てる時には、子供が大きくなって独立した後、また自分たちが年を取った後、等の将来の事を考えた時に、どうすれば長く快適に住み続けることが出来るかを考えると思います。こういった、家族の変化に長期間対応できる家を作ることこそが、資産価値の下がらない家づくりと言えるのではないでしょうか。この資産価値の下がらない家づくりにおいて重要な考え方に「スケルトン・インフィル」と言うものがあります。今回はこのスケルトン・インフィルについて詳しく見ていきましょう。
1.スケルトン&インフィルとは
スケルトン&インフィルとは建物の構造躯体であるスケルトンが独立して家の安全性を担保することにより、インフィルと呼ばれる間仕切り壁などは、家の安全性能とは切り離して考えることが出来るという建築手法になります。この手法により、インフィルである間仕切りなどの壁は容易に取り外すことが出来、間取りを簡単に変更すること出来るようになります。それはつまり、家族の成長や、家族構成の変化が起こった時に、リフォームやリノベーションがよりやりやすくなり、結果として長く暮らせる、次世代までつなぐことの出来る家として機能します。
2.スケルトン&インフィルが産まれたわけ
スケルトン・インフィルという建築手法は、先ほどもお伝えした通り構造体と建物内部の構成要素を分けて考えるというものです。では、どうしてその建築手法が必要になったのか。一つには、集合住宅の設備の寿命が構造体に比べて短かかったという事実があったからです。設備の交換が出来ないために、構造体は十分持つのにも関わず、建て替えをするという経済不合理性をなくすために、このスケルトン・インフィルという考え方が集合住宅の業界で生まれ、それが戸建ての住宅にも広まってきたという訳です。
3.スケルトン&インフィルのメリットと可能性
スケルトン・インフィルの考え方については、お分かりいただけたと思います。ではその具体的なメリットとどういう活用方法が考えられるのか、将来的な可能性としてはどんなものがあるのかを、見てみましょう。家族の成長によって、どういった変化が予想されるのか、そこから、どんな部屋のリフォームが必要になってくるのか、といったことも考えてみましょう。
3-1.子どもの成長に合わせられる
子どもが小さいうちは目が離せないという事もありますし、オープンなスペースで子育てをしたいという希望を持つ方もいます。しかし、段々と成長してくれば子供自身の物も増えてきて、きちんと管理するためにも個々のスペースが必要になってくるでしょう。このように、プライバシー確保の仕方に変更が生じたときに対応しやすいのがスケルトン&インフィルのメリットです。
3-2.いずれやってくる介護にも対応
家を建てた時点では予想しづらい、介護の問題に解決策を提示してくれるのもスケルトン&インフィルという考え方の可能性です。家そのもの(スケルトン)が長期にわたって健全であれば、例えば車いすが通れない狭い廊下や階段等を変更することで、バリアフリーの家に作り替えることができます。
3-3.子世代に引き継がれても再度好みの家にリフォーム可能
親世代から、子世代へと家を引き継ぐタイミングも、いつか訪れるでしょう。その時にはまた、新しい家族が新しい考え方で家族とどう暮らすかを考える必要があります。そうなれば、当然間取りを変更する可能性は十分あるでしょうし、水回りの位置の変更も生じるかもしれません。スケルトン・インフィルの考え方で作られた家であれば、そういったライフスタイルの変更にも対応が可能です。
3-4.環境問題対応型の家
リフォームができないばかりに1世代で建て替えられてきたこれまでの住宅と異なり、スケルトン&インフィルの考え方に則った住宅は環境問題に対応した家と考えるができます。これまでに建てられてきた一般住宅は内装の変更や、設備の取り換えが難しいことから、リフォームがしづらく、20~30年で寿命が来るとされてきました。スケルトン&インフィルにすることで、暮らし方の変化にリフォームで対応でき、建築資材のロスを最低限に抑えることも可能になります。子や孫の世代に家を残すのと同時に、よりよい地球環境を残すためにもスケルトン・インフィルはその力を発揮するでしょう。
4.スケルトン&インフィルを実現するための注意点
スケルトン&インフィル住宅のお手本はマンションです。RC造(鉄筋コンクリート造)の躯体は、床や壁をはじめとした内装よりもはるかに長寿命です。中古マンションを購入し、リノベーション(リフォーム)することで自分好みの部屋を手に入れる事例も多いものです。戸建て木造住宅であっても、手入れがしやすいよい家を作るためには、以下の点をクリアしておく必要があります。
4-1.耐震性の高さ
間取りを自由に変化させるためには、躯体そのものの頑丈さが求められます。部屋の間仕切りである壁で耐力を持たせるつくりでは、間取り変更の自由度は下がるからです。壁に頼らず、柱や梁だけでも充分な耐震性を確保しなければなりません。
4-2.天井と床を二重に仕上げる
リフォーム時にバスルームやトイレ、キッチンなど水回りを自由に動かすためには、上下水道やガス管を取り回しするスペースが必要です。この空間を確保するために、天井・床を二重構造にしなければなりません。これは単にリフォームのためだけでなく、配管が寿命を迎えたときにメンテナンスしやすいという面でも大きなメリットです。
4-3.外断熱(外張り断熱)を用いる
リフォームすることを前提にした家づくりであれば、部屋の内側に断熱材を入れる内断熱(内張り断熱)ではなく、家をすっぽり覆ってしまう外断熱(外張り断熱)を施すのが有効です。家をまるごと包み込む断熱材は気密性を高めてくれますので、結果として断熱性能も上がります。
4-4.建築時のコストはあがる
2~3世代住み続けられる家を作るためには、高い耐震性と高断熱・高気密といった性能を十二分に備えておく必要があります。最終的に「ローコストだった」と実感できるのは、一般的な住宅が建て替えを必要とする20~30年後です。スケルトン&インフィルの家ならばリフォームで済むので、その良さを金銭面で実感できるのはその家を引き継いだ子や孫の代です。
5.【実例紹介】スケルトン&インフィルの家を実現するには
リフォームしながら住み続ける家を目指すスケルトン&インフィルの家は、長きにわたり価値を持ち続けることがご理解いただけたでしょう。しかしながら、木造でスケルトン&インフィルの家を建てるのはとても難しいことです。自由にリフォームできる環境を整えるために、壁に頼らず柱と梁だけで充分な強度を確保しなければならないからです。SE構法は、構造計算により住宅の耐震性能を明らかにして、集成材を専用の金物で強固に接合することにより、RC造等で用いられるラーメン構造を実現しました。これまで地震による倒壊は一切なく、その耐震性能から公共施設や集合住宅などの木造大型物件でも採用されています。重量木骨の家は、木造でありながら地震に強く、スケルトン・インフィルが可能なSE構法を全棟に採用しているので、世代により異なるライフスタイルでも実現可能なのです。