静岡県で注文住宅を建てるなら、知っておきたい5つの家づくり事情

静岡県で注文住宅を建てるなら、知っておきたい5つの家づくり事情のインデックス
今回は、静岡県の注文住宅、住宅事情についてご紹介しましょう。家づくりでは、建物のデザインや間取りも重要ですが、それとともに、どんな土地に家を建てるのかも大切な要素になります。家族が長く暮らしていく場所だからこそ、その住環境は気になるところ。また、その土地の特性に合う家を建てることで、暮らしの質はずいぶんと変わります。
豊かな自然と多彩な表情をもつ、静岡の魅力的な4エリア
日本のほぼ中央に位置し、富士山や南アルプスの山々、天竜川や大井川などの大きな河川、そして広い太平洋に面しているなど、豊かな自然に囲まれた静岡県。一年を通じて比較的温暖で住みやすい環境と言われていますが、遠州灘や駿河湾に面した沿岸部は平均気温が15~16℃と温暖なのに対し、山側の標高が高いところは11〜12℃と少し低めなのも特徴です。
静岡県は東西に長い形をしていて、大きく4つのエリアに分けられます。御殿場市や裾野市、沼津市を中心とした東部エリアは、山あり海ありで自然豊かな場所。世界遺産である富士山のお膝元であり、自然の恩恵を受けた暮らしやすい地域と言えます。また、富士山からの上質な伏流水に恵まれ、美味しい生活用水が利用できるのもポイントです。
静岡市と雄大な河川・大井川を中心とした中部エリアは、南アルプスから駿河湾まで、高低差6,000mのダイナミックな景観が特徴。大井川流域では広大な茶畑が広がり、これぞ静岡県といった風景が楽しめます。静岡市は行政・商業都市であり、政令指定都市のひとつ。家具や雛具といった伝統産業の町であり、さらに歴史の面影も残っています。
西部エリアは、もうひとつの政令指定都市である浜松市が中心。浜名湖を囲む、全国有数の工業・農業地域であり、浜名湖や遠州灘では水産業も盛んです。観光地はもちろん、移住地や別荘地としても人気の伊豆エリアは、起伏に富んだ景観と温暖な気候が特徴です。
家を建てる前に知っておきたい、静岡の住環境
静岡県内で住みやすい場所として名前が挙がるのが、政令指定都市である静岡市と浜松市です。この2つの都市を中心にインフラが整い、医療機関や教育機関も充実しているということもあり、子育て世帯にはとくに暮らしやすいエリアです。また、静岡県は新東名高速道路や東海道新幹線などの交通アクセスも優れていることから、ファミリー層が暮らすのはもちろん、移住地や別荘地としても人気があるようです。
さらに静岡市は、2015年の日経DUAL「共働き子育てしやすい街ランキング2015 地方編」で1位に選ばれたことも。子育て世帯にとって住みたい街として好まれる理由のひとつに、子どもを育てるのに魅力的な住環境があります。それは、静岡市や浜松市など便利な場所で暮らしながらも、すぐ近くには豊かな自然があるということ。少し車を走らせれば、山や海、川など自然の中で遊べる場所が豊富にあり、また親子で農業体験や伝統文化などに触れる機会を多く持つこともできるでしょう。お子さんを自然の中で育てたいという方針のご家庭にとって、適度に都会でありながら、いつでも大自然に触れられる住環境はもってこいと言えます。
一方で、リゾート地として人気のある伊豆エリアには、別荘地が多く点在しています。より自然の近くで時間を過ごしたいという方であれば、伊豆エリアに別荘を構えるのもおすすめです。一年を通して温暖な気候であり、別荘地としても過ごしやすい場所と言えます。また、都心部から静岡への移住を考えているのであれば、東海道新幹線の停車駅である熱海や三島、静岡、浜松などの近くに家を構えたり、高速道路の出口からアクセスしやすい場所にするのもいいでしょう。
データから読み取る、静岡の家づくり事情
このように、住環境としても魅力的な静岡県ですが、ここで家づくり事情についてのデータを見てみましょう。
まずは、静岡県内で令和2年に建てられた新設住宅着工戸数は20,397戸。これは、前年に比べて8.1%減となっています。この20,397戸の新設住宅着工数のうち、注文住宅が10,544戸で前年同月の12.2%減、建売住宅が3,708戸で前年同月の2.9%減。全体的に減少傾向ですが、これは全国的なデータを見ても同じであり、新築の着工戸数は減少しているのです。(注1)
これには、人口減少や不景気の影響、貸家ブーム、そして現在は新型コロナの影響など、いくつかの理由があるようです。
次に、静岡県の着工数の内訳では、注文住宅が51%、建売住宅が17%であり、注文住宅が圧倒的に多いのが特徴。(注2) 東京や神奈川、千葉、埼玉など首都圏では、注文住宅よりも建売住宅の着工数が多いので、静岡県は注文住宅建設が比較的多いエリアです。つまり、注文住宅での家づくりがしやすい地域とも言えます。
令和2年の静岡市の基準地価は、平均16万6,591円/㎡、坪単価は55万714円/㎡、変動率は-1.75%です。全国平均が14万8,518円/㎡、坪単価は49万971円/㎡、変動率は-0.56%ですので、静岡市は全国平均より若干高めです。また、静岡市の令和2年における宅地の平均価格に関しては、11万3,682円/m2、坪単価では37万5,808円/坪となっています。(注3)
静岡市の地価はここ近年では下落傾向にありますが、全国的に見ると、首都圏では上昇傾向にあるか横ばい傾向、地方では下落傾向にあるなど二極化しています。
そのほか、静岡の注文住宅の床面積は99,417㎡で前年同月比の5.8%減。前月との比較では、11.1%減にあります。(注4)
首都圏に比べれば、宅地の価格は低めですので、広めの土地を購入し、注文住宅で家により予算をかけたいという考えのご家庭にも、静岡県は選ばれているかもしれません。
(注1)、(注2) 【出典:「建築着工統計調査 住宅着工統計 (e-Stat)」、工事別、利用関係別、住宅の種類別、建て方別/戸数・件数、床面積】 /(注3) 【出典:土地代データ】 /(注4) 【出典:静岡県の新設住宅着工の動向】
子育て支援や補助金など、静岡で家を建てるメリットとは
身近に海や山、川などの大自然がある静岡での暮らしは、のびのびと子育てができたり、農業やものづくりなどに触れられるなど、多くのメリットがあります。そのほかにも、市町村ごとに子育てに関する支援策や、家づくりの補助などが受けられるので、家づくりを検討しはじめる前に、ぜひチェックしておきましょう。
まず、共働き夫婦にとって気になるのが保育園事情では。静岡県内でも、待機児童は地域によっては現在もいる状況ですが、各市町村でその対策が積極的に行われています。たとえば静岡市では、育児休業明けなど年度途中に保育所への入所ができなかったり、保育所に余裕がないため入所できないなどの場合に、一時的に預かってもらえる「待機児童園」を開設しています。
【静岡市の待機児童園】についてはこちら。
また、富士市では幼稚園内に小規模保育事業所を開所したり、企業主導型保育事業所の開設支援を行うなど、待機児童を減らすためのさまざまな対策が打ち出されています。このような各市町村の対策により、静岡県内の待機児童数は平成29年度より大きく減少しているのです。
【静岡県の待機児童状況】に関してはこちら。
【静岡県内の市町村ごとの子育て支援】に関してはこちら。
静岡県では、新築購入の利子補給制度や補助、助成金制度などが充実しています。
【静岡県の新築購入の利子補給制度、補助/助成金制度】はこちらよりチェック。
【静岡県助成制度】はこちらよりチェック。
また、県外から静岡県への移住や定住を考えている人に向けてのサイト「ゆとりすと静岡」では、静岡生活体験プログラム付きのお試し住宅を利用できたり、空き家バンクを確認できたりと、さまざまな情報が掲載されています。
【ゆとりすと静岡】はこちらよりチェック。
このような支援を上手に活用することで、より安心して子育てができたり、静岡への移住を本格的に検討できたり、さらに新しい家づくりに向かって一歩踏み出せるかもしれません。
静岡の豊かな景観を楽しむための家づくりとは
豊かな自然を生かした家づくりができるのも、静岡での家づくりの醍醐味。大胆な開口部を設ければ、景観を存分に楽しめるリビングルームが実現できます。また、敷地に余裕があれば、横長のどっしりとした家を構えることができたり、平屋住宅も検討できるなど、家のデザインや間取りを自由に楽しむこともできるでしょう。
また、広めのデッキを設ければ、アウトドアリビングのある家づくりも素敵です。気候のいい時期であれば、デッキでバーベキューをしたり、外ヨガやストレッチなどをするのもいいですね。静岡のように温暖な気候の地域であれば、デッキで過ごせるシーズンが長いのもポイントです。
地震の多い静岡での家づくりにこそ選びたい、重量木骨の家
静岡県の家づくりで必ず検討したいのが、耐震問題です。南海トラフ沿いで想定されている大規模地震のひとつである東海地震は、いつ発生してもおかしくないと言われています。そんな地域だからこそ、地震に対する備えが行われています。そのひとつが、大規模地震に備えた「TOUKAI-O」という耐震プロジェクトで、「東海・倒壊をゼロにする」を目標に、耐震補強や耐震診断といった補助制度が整っています。このように、全国の中でもトップクラスの耐震改修費助成が行われていて、地震に対して意識が高い県と言えます。
耐震性のある家を建てるのではあれば、耐震構法であるSE構法を選びましょう。全棟に対して構造計算を行い、耐震性のチェックをしっかりと行っています。
また、柱と梁、そして最低限の耐力壁で強度を確保することができるSE構法は、しっかりとした耐震性を保ちながらも、壁が少ない間取りが実現できます。つまり、リビングルームなどで大空間が実現できるのです。静岡の豊かな自然を眺められる、素敵なリビングルームにすることも可能でしょう。
地域の気候や環境、そして地震問題などを熟知した地域密着の工務店であれば、その土地の特徴を最大限に活かした家づくりが実現できます。
【静岡県内でSE構法の家づくりができる工務店】はこちらよりチェック。
まとめ
リモートワークで仕事ができるようになった今、新しく家を建てる場所は、オフィスの近くである都心部にこだわらなくても良い時代がやってきます。優先すべきは、家族にとって暮らしやすく、ファミリーであれば子育てに最適な環境であること。それでいて、都市部にもアクセスしやすければ、より理想的ですね。そんな条件をクリアしてくれるのが、静岡での暮らし。さまざまな支援などをチェックして、静岡での家づくりを検討してみてはいかがでしょうか。