別荘で味わう非日常感。 人気リゾート地&住宅デザインの実例をご紹介

別荘は日常生活から切り離された特別な住まい。豊かな自然の中に身を置きながら穏やかな時間を過ごすことができ、忙しく働く大人の羽休めの場として重宝されています。今回の記事では全国有数の別荘地の魅力と、各地に建てられた別荘の実例をご紹介。身も心も安らぐ理想の別荘づくりの参考にしてみてくださいね。
別荘とは?
別荘とは、日常的に暮らす住居とは別に設けられた住まいのこと。休暇の際に、避暑や避寒、保養、レジャーなどを目的に利用します。海辺や山間部などの自然豊かなリゾート地に建てられることが多く、都会の喧騒を離れて心身をリフレッシュすることができます。
別荘地の人気エリア7選&実例をご紹介
別荘地の魅力はなんと言っても、美しい景観と過ごしやすい気候にあります。関東や甲信越エリアの別荘地は都心からのアクセスも良く、週末や連休を利用して気軽に訪れることも可能です。近頃は娯楽のためだけでなく、ワーケーション(休暇と仕事を組み合わせた働き方)の拠点として別荘を構えたり、本宅を完全に移して定住したりする人も増えています。
那須
那須の別荘地の特徴
那須は栃木県北部に位置する地域で、主に那須高原とその周辺を指します。那須岳をはじめとする美しい山々に囲まれ、その裾野には広大な酪農地帯が広がります。夏は避暑地として人気があり、冬はスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツが楽しめます。日本有数の温泉地としても知られ、約1300年の歴史を持つ那須温泉郷では、多様な泉質の湯を堪能できます。
房総
房総の別荘地の特徴
千葉県全域を指す房総半島の中でも、南部は特に別荘地として人気があります。海と山に囲まれ、温暖で過ごしやすい気候が特徴。東京湾に面した内房は穏やかな海岸線が美しく、釣りやマリンレジャーが盛ん。太平洋に面した外房はダイナミックな海岸線を持ち、サーフィンの人気スポットとして知られています。内陸には低山が多く、気軽な登山やハイキングを楽しめます。
【実例】内房の穏やかな海を望む別荘
都心からほど近い内房エリアの別荘。大開口のL字窓から東京湾をパノラマで楽しむことができ、夕日が海に沈んでいく様はまさに絶景。内房ならではの穏やかな海と自然の美しさを堪能できます。アウトドアリビングテラスは、海風を感じながらリラックスできる贅沢な空間。さらに、バスルームから直結するバステラスも完備し、非日常の癒しを提供します。
箱根
箱根の別荘地の特徴
箱根は神奈川県南西部にある日本屈指の温泉地。自宅に温泉を引けば、贅沢な癒しのひとときを繰り返し味わうことができます。箱根山の火山活動によって形成された独特の自然美が特徴で、芦ノ湖越しに見える富士山や、大涌谷の硫黄泉から上がる噴煙は圧巻。美術館などの観光施設も豊富で、ハイキングやロープウェイといったアクティビティも楽しめます。
熱海
熱海の別荘地の特徴
熱海は静岡県東部の伊豆半島にあり、箱根と並ぶ日本有数の温泉地です。市街地の東側には相模灘が広がり、真っ青に輝く高水質の海は「熱海ブルー」と称されるほどの美しさを誇ります。西側には富士山を望む十国峠がそびえ、雄大な自然が楽しめます。急峻な地形のため平坦地が少なく、住宅の多くは高台に建てられ、美しい海と街並みを一望できます。
【実例】熱海を一望する高台の住宅
高台から熱海の海と街並みを見渡す、こちらの住宅。リビングの海側は柱と梁以外のほとんどが開口部という大胆な設計によって、美しい海辺の景色を室内にたっぷりと取り込んでいます。天井高は最大で4mを超え、縦方向にも横方向にも広がりを見せています。都心の職場まで片道約40分。毎日温泉と海鮮を楽しみ、週末は友人を招いてリフレッシュ。そんな生活を叶える贅沢な住まいです。
伊豆
伊豆の別荘地の特徴
伊豆は静岡県東部に位置し、温泉地としても有名です。美しい海や山などの豊かな自然も魅力で、比較的温暖な気候も別荘地として人気の理由となっています。伊豆の東側は相模湾を一望できる立地であり、海水浴を楽しめるエリア。内陸部は高原のあるリゾート地で、壮大な自然を堪能できます。
【実例】伊豆の眺望を堪能できる大開口の別荘
LDKの2面の大開口から、パノラマのような圧倒的な眺望を堪能できるこちらの別荘。太平洋と大室山を一望できる最高のロケーションと言えます。リビングを囲むようなL字型のバルコニーでは、アウトドアリビングのように食事やお酒を楽しむことも。内装や外観には、オフホワイトをベースとしたモロッカンスタイルを採用し、美しい景色を際立たせるために、あえて装飾を抑えてシンプルな仕上がりとなっています。
軽井沢
軽井沢の別荘地の特徴
軽井沢は長野県東端にある、日本を代表する国際的なリゾート地。文豪や著名人の別荘地としても知られています。冷涼な高原の気候と緑豊かな自然が特徴で、江戸時代には宿場町として栄え、明治時代には外国人宣教師によって避暑地として発展しました。そのため、西洋文化の影響を受けた歴史的な建築や文化施設が点在し、風情ある街並みを形成しています。
【実例】軽井沢の四季を楽しむ別荘
春には花々が咲き、夏には涼しげな緑陰、秋には美しい紅葉、冬には雪化粧。軽井沢の深い森に囲まれたこの別荘は、四季折々の変化を楽しめる贅沢な空間。天井高4mの広々としたリビングは、別荘ならではの非日常感を演出し、ゆったりとした時間を過ごせます。冷暖房システムを完備し、厳しい冬も室内は常に快適。暖炉の炎が揺らめき、視覚的な暖かさももたらします。
八ヶ岳・蓼科
八ヶ岳・蓼科の別荘地の特徴
八ヶ岳・蓼科は、長野県と山梨県にまたがる高原リゾート地として知られ、冷涼な気候と四季折々の美しい景観が魅力です。八ヶ岳連峰は、南八ヶ岳の険しい山々と北八ヶ岳の穏やかな山容が広がり、異なる二つの表情を楽しめます。蓼科は八ヶ岳の北西に位置する高原エリアで、蓼科湖や白樺湖などの美しい湖畔が点在。ロープウェイからは八ヶ岳の絶景が堪能できます。
【実例】八ヶ岳の森に佇む平屋の別荘
四方を森に囲まれている立地条件を生かし、リビングは高天井にして三方に大きな窓を配置しました。大開口からたっぷりと景色を取り込み、まるで森のなかにそのままいるかのような感覚に浸ることができます。また、敷地に高低差があることから一部を高基礎に。内部にはワインを貯蔵する空間を設けており、大自然の中で味わう一杯は格別です。
沖縄
沖縄の別荘地の特徴
温暖な気候と美しい海が魅力の、言わずと知られた南国リゾート地。独自の伝統や文化が息づき、ゆったりとした時間感覚が都会の喧騒を忘れさせてくれます。沖縄本島は観光地や便利な施設が充実。一方、宮古島や石垣島などの離島は、手つかずの自然と静かな環境が魅力で、透明度の高い海ではダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツを楽しめます。
まとめ
美しい自然に囲まれながら、日常を忘れてゆったりと過ごせる。今回の記事では、そんな暮らしを叶える別荘の一例をご紹介しました。別荘地を選ぶ際には、気候や自然環境、交通利便性などに加え、ご自身の暮らしや働き方に合うかを総合的に考えることが大切です。そうしたポイントを踏まえ、贅沢で特別なひとときを楽しめる理想の別荘を実現させましょう。