賃貸併用住宅の特徴と間取りについて学べる実例6選

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家を建てる理由としては、結婚や子供が産まれて、または子供が大きくなって等のライフスタイルの変化に伴う事が多いのではないでしょうか。そこまでは、大体の人が想像しやすいライフスタイルの変化だと思います。また、そこから一歩先へライフステージが変わった時はどうでしょうか。
子供が巣立って今までのような大きなスペースが必要なくなった。または、土地の条件として家族で住むより大きなスペースを作ることが出来るなどの条件が生じた時。自分たちの住みたい空間を作ることはもちろん、そこに余った空間があり、そこを収益の元として将来的に収入が見込める資産を作ることが出来たら。
新婚世代や子育て世代ではなかなかそこまで考えられないかもしれませんが、将来の事を考えれば、賃貸併用住宅と言う選択肢もあるのではないでしょうか。まずは賃貸併用型住宅と言うものはどんなものか、実例を見ながら考えてみましょう。
1.3階建てが建てられるなら、1階を賃貸に
土地により建てられる建築ボリュームは様々です。通常のマイホームであれば、自分たちに必要な空間が建てられれば十分ですが、それでは土地の価値を活かしきれているとは言えません。少し予算を増やして賃貸部分を作ることで、後に収益を生む資産となり得るのです。こちらの実例では3階建ての1階部分に2戸の賃貸スペースを作り自分たちの住居は2,3階に作っています。2戸程度ですと小規模ですし、管理やメンテナンスの手間もあまり負担にならずに無理なく始められそうですね。
2.狭小地でも賃貸併用住宅は実現できる
こちらは、狭小地に建つ3階建ての賃貸併用住宅です。賃貸部分が1階に1戸とさらにコンパクトな賃貸併用住宅となっています。狭小地と聞くと自分たちの住まいだけで精いっぱいと思ってしまうかもしれませんが、プランニングによっては賃貸併用住宅も実現可能です。都心に建っているという事は、それだけで賃貸住宅としての価値は高まり、それは家賃に直結します。狭小地でもあきらめずに賃貸併用住宅が建つかどうか考えてみましょう。
3.二世帯住宅で高級感のある賃貸併用住宅を
閑静な住宅街に建つ高級感のある賃貸併用住宅です。パッと見てもボリューム感がありますが、その内部は二世帯住宅プラス賃貸併用住宅となっています。二世帯住宅が建てられるほど土地に余裕があることと、親世帯、子世帯と二世帯の予算を合わせれば、プラスアルファの賃貸住宅部分を建てる余裕も通常よりは出てくるのではないでしょうか。高級感を感じる外観は賃貸住宅としても人気が出そうです。
4.賃貸併用住宅は、地域によっては店舗という方法もある
建築基準法での縛りもありますので、どこででも出来るわけではありませんが、場所に寄っては、賃貸部分を店舗としてプランニングする事も選択肢の一つです。店舗であれば、住居として貸し出すよりは家賃も高めになる場合が多く、長期的に安定した顧客を探すことが可能でしょう。店舗の場合、営業時間以外は人がいないので、夜間に店子の出す生活音に悩まされることもなくなりそうです。店舗を作る場合は、こちらの実例のように駐車スペースがあると便利でしょう。
5.個性で勝負する、賃貸併用住宅
こちらも、3階建ての賃貸併用住宅です。1,2階を賃貸住宅に、3階部分がオーナー住居というプランニングです。賃貸住宅を作ってもお客さんが入らないことには収益が生まれません。そこで大事なポイントになってくるのが、間取りやデザインです。他との差別化を図り個性的に作ることも一つでしょう。こちらの実例は4戸ある賃貸部分は全てコンセプトを変えて作られています。都心に建つ住宅だからこそ、住む人を想像した柔軟なプラン作りが重要ですね。
6.戸数が増えても安心な賃貸併用住宅とは
こちらのお宅はオーナー宅と賃貸部分を合わせて7戸分という、賃貸併用住宅としては規模の大きいものになります。その中で、オーナーも借主も快適に過ごせるように構造から考えられて作られています。木造でありながらも優れた耐震性のある構法を採用し、賃貸住宅では頭の痛い問題である生活音の対策として、防振吊木を採用しているそうです。
賃貸併用住宅ではオーナーと借主の適度な距離感も必要になってきますので、そういった部分でもプラン作りが重要ですね。また、防犯面でも賃貸でもなくてはならない要素といえるオートロックを採用しているのもポイントです。
7.【番外編】賃貸併用住宅のプランニングの参考になる賃貸住宅の実例
ここからは、番外編として純粋な賃貸住宅をご紹介します。構造は全て木造であるSE構法なのですが、一見木造に見えない個性的な賃貸住宅ばかりですので、賃貸併用住宅をお考えの方にもプランニングの参考になるのではないでしょうか。
木造で建てる個性的な賃貸住宅
こちらは自宅に隣接した土地に賃貸住宅を建てた例です。自宅以外に土地を持っているというなかなか贅沢な例ではありますが、もし土地があるのであれば、空き地にしておくよりは税金対策にもなりますし、自宅の近くであれば管理面でも安心です。ただ、なんとなく賃貸住宅を建てるのではなく、借りたいと思われる魅力的な物件を作ることが重要と思われた建て主は、木造でありながらも空間が自由に作れる構法を選択。他にも素材にこだわり、女性をターゲットにした上質な木造賃貸住宅で他との差別化を図ったそうです。
湘南で、犬と暮らせる木の家賃貸住宅
湘南と言う土地にふさわしい、外壁にも木材を使ったおしゃれな外観を持つ賃貸住宅です。湘南のビーチへ行くとよく犬を散歩させている姿に出会いますが、そんな犬が大好きな方にピッタリの賃貸住宅と言えそうです。賃貸住宅を作る際は何かに特化するというのも大事なことです。こういった、地域性にマッチしたプランニングは人気物件になる要素の一つですね。ペットを飼っている人にとって、ペットは大事な家族の一員です。ペットを飼っている人が集まって暮らせば、みんなが協力し合いながら生活できそうですよね。
賃貸でも自由度の高い間取りが人気
こちらは2階建て全4戸の木の家の賃貸住宅例です。ファミリー層向けという事ですが、ポイントはこの写真からも伝わる、LDKの大空間でしょう。間仕切りがあるので、シーンや時間帯によって仕切ることもできるし、大きく使う事も出来ます。賃貸住宅と言うとなかなか空間的には満足できるものが少ないですが、これくらい大きな空間がひとつあると家族全員で気持ちよく暮らすことが出来そうです。
木の家に見えない、重厚な雰囲気の賃貸住宅
パッと見てこれが木造だと思われる方は少ないでしょう。重量木骨の木の家だからこその堅牢な作りと、ビルトインガレージが作れる大空間が、重厚なマンションという風情を表しています。また、内部のプランニングにもこだわりがあり、賃貸住宅では珍しい大空間のLDKが特徴的で、まるで分譲マンションのような空間となっています。共用部やエントランス、外観の印象も賃貸物件を決める大事な要素です。木造でもRCのマンションのようなイメージで高級感を演出できるのはポイントと言えますね。
まとめ
今回は賃貸併用住宅をご紹介しました。後半には純粋な賃貸住宅もご紹介しましたが、賃貸併用住宅を建てる際のプランニングの参考にもなるのではと思います。
住宅を建てるにはまず、土地が必要なのですが、その土地の価格と言うのは場所や立地条件などから決まります。またその土地に建てられる最大限のボリュームの家を建てることで、その土地のポテンシャルを活かしきる事もできます。一戸建ての住宅の場合は無駄に大きく造ることは単に予算がオーバーする事にもなりかねませんが、賃貸併用住宅であれば家賃で建築費用を回収することも出来ますし、回収後は収益を生む資産になります。
メンテナンスや管理などが必要になることもありますが、規模によりプロフェッショナルに任せた方がいい場合もありますし、小規模であれば昔の大家さんと店子さんという関係でアットホームにやりとりするという選択肢もあるでしょう。家づくりをお考えの皆様、まずは建てたい土地のポテンシャルを計算してみてはいかがでしょうか。