話題のパティオで憧れの住まいを実現!メリット・デメリットと7つのデザイン実例をご紹介

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パティオを中心に住空間が広がる家は、デザイン性も高く、訪れた人の目を奪います。また、空から気持ちよく光が降り注ぎ、爽やかな風が通り抜けるなど、機能性も兼ね備えています。パティオは、デザインや広さを工夫すれば、都心部の狭小住宅でも取り入れることができる、家づくりのアイデアの一つ。そんな素敵なパティオのデザイン例と、メリットやデメリットをご紹介します。
ホテルや家庭に急増! 話題のパティオってどんなもの?
パティオとは、スペイン語で中庭のこと。もともとは、スペイン南部やラテンアメリカなど暑い地域の暮らしの中で、涼を得るために、井戸や噴水を設置してその周りをタイルや草花などで装飾したのが始まりとされています。一般的には、建物に囲まれた屋外空間のことを指し、タイルや石が敷き詰められ、噴水や植栽で美しくデザインされたヨーロッパ調の中庭や裏庭をパティオと呼んでいます。
最近は日本の戸建て住宅でも、パティオを中心にしたデザインの家をよく見かけるようになりました。パティオは建物や壁に囲まれていることで、よりプライベートな空間として活用でき、そこで食事を楽しんだり、家族でリラックスしたりと、コミュニケーションの場にもなっています。
また憩いの場としての特徴を生かし、リゾートホテルのエントランスや中庭に噴水や植栽とあわせたリラックススペースとしてパティオが設けられていることも多くなりました。
旅先のホテルで見たあの空間を自宅にも、という方が増えるのも納得ですね。
パティオとテラスの違いとは?
パティオとテラスは、両方とも屋外のスペースですが、その用途や構造に違いがあります。パティオは、スペイン発祥の中庭のスペースに付けられた名称です。一般的に、建物やコンクリート、レンガなどの壁で囲まれた広いスペースとして設計され、建物の一部というイメージです。一方テラスは、建物から独立した、より開放的な空間であることが多く、その床は木製やタイル、石で舗装されたものが一般的です。
パティオのメリット
それでは、実際にパティオを作ることで、どんなメリットがあるか見てみましょう。パティオを作ることで、自分たちの暮らしが、より豊かで快適なものになりそうです。
光や風を家の中に取り込める
パティオは、家の一部として設計され、通常は建物と外部空間がつながりを持つように作られます。そのため、パティオに隣接する部屋には、大きな窓やガラスの引き戸が配置され、自然光や新鮮な風が、効率的に室内に取り込まれます。これにより、室内は明るくなり、空気の流れが向上し、居住空間全体の快適性を高めることができます。また、パティオを眺めることで、季節の変化や植物の成長などを感じることができます。そのように、癒しの空間として楽しめるところも魅力と言えます。
周囲を気にせずに開放的に暮らせる
周りの視線を気にすることなく、自由に過ごせるのもパティオのメリットと言えます。パティオは、プライバシーを確保しながら、開放感を味わえる場所です。高い壁や植栽などによって、周囲からの視線を遮り、外部の騒音を和らげることができます。このように、自然を感じる静かで居心地のよい環境が実現するため、パティオでは、家族や友人とリラックスした時間を過ごしたり、食事を楽しんだりすることができるでしょう。
子供の安全な遊び場になる
パティオは、庭や屋外空間として設計されており、安全性を考慮して作られることが一般的です。周囲を囲むフェンスや低い壁、安全な床材などを使用することで、子供たちが安心して遊べる空間となります。また、スペースに余裕があれば、パティオに遊具やおもちゃを配置して、子供たちがさらに喜ぶ場所にしてみるのもよいでしょう。大人が近くにいて安全を見守りながら、子供たちが楽しい時間を過ごせるのも、安心できるポイントです。
パティオのデメリット
では、パティオを作ることで生じるデメリットには、どんなものがあるのでしょうか。デメリットについても、最初に知っておけば、その点に注意して作ることができます。後悔することなく、快適なパティオを実現しましょう。
建築費用が高くなることも
パティオを作る際のデメリットの一つは、建築コストが高額になる可能性があることです。パティオは、屋外空間を室内に取り込みながら、快適に暮らすためのスペースであり、通常の住宅と比べると、必要な部材や手間が増えることがその原因です。
特に、パティオのサイズやデザイン、使用する素材に、こだわればこだわるほど費用が高くなるでしょう。そのため、予算を考慮しながら、パティオの設計についての計画を慎重に立てる必要があります。
断熱性能が落ちてしまう
パティオに面した建物の外壁には、大きな開口部が設置されることが多いため、建物の断熱性能が下がりやすくなることもあります。しかし、近年は、ペアガラスや真空ガラスのような断熱性能の高い建具も、多く流通しているため、そういった製品を選ぶことで建物の断熱性をキープすることは可能です。
快適性と開放感のバランスをとったデザインを、選択するようにしましょう。
おしゃれなパティオのデザイン実例7選
ここからは、パティオを取り入れて、家の中に自然を感じられる空間を実現した住まいをご紹介します。シンボルツリーやウッドデッキ、アウトドアリビングなど、パティオを存分に楽しめるアイデアが満載です。
【パティオのデザイン1】家の顔になる、シンボルツリーのあるパティオ
比較的広いスペースのパティオを設けることができるのであれば、シンボルツリーを植えるのもいいでしょう。常緑の種類を選べば一年中緑を楽しむことができますし、落葉樹を選べば四季折々の植物の姿を眺めることもできます。もし、地植えが厳しい場合は、鉢植えの植栽を置くのもいいでしょう。また、パティオの床にタイルを採用すれば、掃除や手入れがしやすいなどのメリットもあります。
一方で、芝生のパティオにすることで、家族を癒してくれる効果もあります。きちんと手入れをすれば、裸足のままパティオに出て、芝生の感触を楽しむのもいいですね。芝生を裸足で歩いたり、土いじりをすることは、子どもの情操教育の観点からもメリットが大きいでしょう。
【パティオのデザイン2】一面デッキを敷いたパティオは、使い勝手も抜群
パティオにデッキを敷くことで、空間の使いやすさが格段に上がります。子どもたちが遊んだり、ごろりと寝ころがって読書をしたり、朝ヨガをしたりと、使い方にも幅が広がるはず。一部にデッキを敷き、それ以外は芝生やタイルを敷くなど、デザインにメリハリを付けるのもいいですね。家族の暮らしに合わせたデザインをすることが大切です。
こちらのパティオは全面をデッキでつなぐことで、家族みんなが自然と集まってくる空間に。シンボルツリーを中心に、デッキ材に座れるようにとデザインを工夫しています。各部屋をパティオでつなぐことで、パティオは廊下代わりにも。屋根をつければ、さらに使い勝手もいいでしょう。また、床の高さを揃えることで、より外に出やすい雰囲気になります。
【パティオのデザイン3】パティオにソファを置いて、アウトドアリビングに
パティオにテーブルや椅子を置いて、アウトドアリビングとして楽しむご家庭も増えています。風が気持ちよく通る夏の時期なら、気分を変えて外で食事をするのもいいですね。夜空を眺めながら、家族で語らう時間は格別です。また、パティオを活用したアウトドアリビングなら、外からの視線も気にせずに楽しめます。
こちらも、空の下でくつろげる、オープンエアなアウトドアリビング。ゆったりとしたソファやテーブルを配して、ちょっとゴージャスなインテリアに仕上げています。リビングに面しているので、たくさんの来客があった時などにも活用できるはず。開口部をオープンにできるタイプにすれば、大勢を招いてパーティーも実現します。壁に囲まれたパティオでありながらも、空に向かって開かれた空間になっているので、開放感も抜群です。
【パティオのデザイン4】上階のパティオは、風が吹き抜ける快適空間
上階に設けたパティオは、一階にあるパティオよりも、より風が通り抜ける気持ち良い空間。夜になると、部屋から漏れる温かな光で、昼とはまた違った雰囲気になります。パティオから家中が眺められる間取りにすることで、家族がいつでもつながっていられるよう。カーテンやシェードがなくても、外から覗かれる心配がないのも、パティオのメリットですね。
上階のパティオの床は、デッキ材にするのが手入れの面でもおすすめです。また、パティオに面した窓を大胆に大きく取ってみると、家から見える景色も違うでしょう。パティオを設けた家だからこその、大胆な間取りとデザインを採用することができます。
【パティオのデザイン5】和モダンパティオで、優雅な大人時間
和風にデザインされたパティオは、どこか優雅な雰囲気。行燈の灯りを所々に配し、植栽に竹などを取り入れるなど、和のアイテムを上手に取り入れてみると、洋風のパティオとはひと味違った空間になります。
砂利や飛び石を配することで、しっとりと和の雰囲気に。四季の移ろいが感じられる植栽選びや、庭を巡っていくようなデザインを採用すれば、パティオは家族だけの小さな庭園として楽しむことができます。
【パティオのデザイン6】家族の目を潤してくれる、坪庭風パティオ
パティオと聞くと、どうしても広く立派な空間を想像させますが、このようなちょっとしたスペースに設けるのも、充分な効果が期待できます。例えばこちらのお宅のように、坪庭風のデザインで取り入れるのもおすすめ。植栽を植えれば外からの目隠しにもなり、坪庭があることで窓を大きく取ることができます。パティオを通るたびに、家族や来客の目を楽しませてくれるでしょう。
【パティオのデザイン7】水辺を設けて、ホテルのようなゴージャスパティオ
ちょっと余裕があれば、パティオに水辺を設けてみてはいかがでしょう。少し手入れや管理が必要になりますが、それ以上に家族にとっての癒しとなってくれるはず。水面のキラキラした光が反射し、水の涼しげな音がして、パティオで過ごす時間がもっと楽しくなるはずです。
リラックスチェアを置けば、たちまちリゾートホテルのように贅沢な雰囲気。イスに寝そべって見上げれば、青い空が眺められ、家にいながらにして非日常へとトリップできるはずです。真っ白な建物に白いタイル、余計なものを置かない洗練されたパティオは、まさに極上の空間です。
コンパクトな住まいにパティオを取り入れるには?
パティオへの憧れがありながらも、予算などの現実的な制約から、大きな土地を確保するのが難しい場合もあるでしょう。ここでは、コンパクトな敷地で、快適なパティオを作る方法を考えてみましょう。
ロの字型ならパティオを確保しやすい
敷地が小さくコンパクトな住まいでも、ロの字型の間取りを採用することで、パティオを設置しやすくなります。ロの字型の間取りは、建物の真ん中をくりぬいてパティオを計画するというイメージです。
この構造を採用すると、建物の一部を中庭やパティオとして利用することができます。ただ、敷地の形状と、居住空間のサイズとのバランスがありますので、パティオを作ることで、居住空間の快適性が失われないように計画する必要がありますね。
小さめでも快適なパティオを作る
敷地が小さい場合、パティオは作れないのかと言えば、そうではありません。工夫次第では、快適なパティオを設けることが可能です。例えば、日本には昔から、坪庭と呼ばれる中庭のスタイルがあります。坪庭は、部屋から部屋へ移動する廊下の側に、小さく存在することが一般的です。しかし、その存在は小さくても、光や風、緑などの自然環境を室内に取り込むことができるのです。同様に、小さなパティオであっても、リラックスできる場所として、その存在感を発揮することは可能でしょう。
パティオの導入を考えるときに気を付けたいこと
パティオでどのように過ごしたいかを考える
まず大事なのは、パティオでどのように過ごしたいのかを考えることです。
家族でゆっくり食事をしたいのか、ガーデニングが楽しみたいのか、または友人を呼んでにぎやかに過ごしたいのか、それぞれで設置のポイントが大きく違ってきます。
家族でゆっくりしたい場合は、プライバシーに配慮し夏の日差しをうまく遮るような工夫をこらしたパティオが良いでしょうし、賑やかに過ごしたい場合は、外からのアクセスがしやすいオープンな作りが良いでしょう。また、ガーデニングが主な楽しみの場合は、どの範囲に土を入れるのかなど事前に計画が必要になるでしょう。
周りの環境や採光に気を付ける
パティオを作ったものの、風の通りがわるく、植物がうまく育たなかったというのでは残念ですよね。計画時には、日当たりはもちろんのこと、風の通りや気温、その土地に合わせた壁や建物の高さの調整などが必要です。
プランターなどで植栽を育てる場合には、冬の間、室内に入れるためのスペースなどもあらかじめ検討しておくと良いでしょう。
メンテナンスがしやすいかどうか
パティオを作る際に、水盤や噴水を設置したいという方もいらっしゃるかもしれません。水盤や噴水は、暑い夏には涼を得る最高の演出ではありますが、メンテナンスや維持管理が必要です。掃除や排水の計画もしっかりと立てておくことが重要です。
また、最近はアウトドア用のリビング家具なども高品質なものが多くなっていますが、台風や荒天時には家の中に入れられるよう、スペースを確保しておくことも大切です。
まとめ
パティオのある家は、デザイン性だけではなく、光や風を効果的に家に取り込んだり、プライバシーを確保できたりと、機能的にも優れています。ただし、敷地の広さや間取りの問題、また建築費用などを考えたときに、どうしても贅沢なものとして後回しに考えられがち。コストはもちろん重要ですが、家は家族が長く快適に過ごすための空間ですから、家族にとっての癒しや楽しく過ごせるスペースとして、パティオを取り入れてみてはいかがでしょうか。