家族が自然と集まってくる場所になる。薪ストーブのある暮らしの楽しみ方

家族が自然と集まってくる場所になる。薪ストーブのある暮らしの楽しみ方のインデックス
環境問題への意識の高まりや、田舎暮らしへの憧れ、そして素敵なインテリアとしても、薪ストーブの人気は年々高まっています。空間を温めるのが目的なら、エアコンやファンヒーター、石油ストーブなどで充分なのですが、薪ストーブを選ぶご家族には、また違った目的や魅力があるよう。そこで今回は、薪ストーブのある暮らしだからこそ味わえる楽しみ方をご紹介します。
薪ストーブを設置するメリットとデメリットとは
広々としたリビングルームの中央には薪ストーブが置かれ、そのまわりで家族が思い思いに過ごす……。薪ストーブのある暮らしを想像すると、そんな素敵な光景が目に浮かびます。薪ストーブは、家全体をじっくりと包み込むように暖めてくれたり、火を消した後もしばらくは暖かさが続くなど、暖房器具としての機能面でのメリットは大きいですが、それに加えてプラスアルファの理由でも、人々を魅了しているようです。
<薪ストーブのメリット>
・家全体を優しく暖めてくれる
・遠赤外線で体の芯まで暖まる
・炎を見ているだけで癒される
・インテリアの一部になる
・煮込み料理など調理ができる
・暖房費がかからない
・環境に優しい
・洗濯物が乾きやすい
一方で、薪ストーブを設置するのにはハードルが高いという声が多いのも事実です。まず、デメリットとして上げられるのは、費用が高いことと、定期的なメンテナンスや掃除に手間がかかること。また、部屋を暖めるのに時間がかかったり、火を入れるのにも手間がかかるなども挙げられます。
<薪ストーブのデメリット>
・初期費用がかかる
・新築時でないと、あとから設置するのは大掛かりになる
・部屋全体が暖まるまで時間がかかる
・メンテナンスや掃除に手間がかかる
・購入する場合は薪の費用がかかる
・薪を管理する場所が必要
薪ストーブを設置する場合は、これらのデメリットを十分に考慮して、慎重に考えることも必要です。仕事が忙しくて平日は留守にしがちな方よりは、自宅でゆっくり時間を過ごすことができて、メンテナンスや手間に時間をかけられる方に適した暖房器具と言えそうです。
薪ストーブは家全体を暖め、体の芯からポカポカに
薪ストーブは、大きな空間を温めるのが得意な暖房器具。薪ストーブで空間が暖かく感じる仕組みには、大きく2つの特徴が挙げられます。1つ目は、薪を燃焼させると発生する熱エネルギーによって、ストーブの本体と前面のガラスが高温になり、この時に赤外線が放出されます。この放出される熱のことを「輻射熱」と言い、この輻射熱は人をじんわり温める以外にも、自然素材やガラスなどに熱が溜まる性質があります。これによって、ストーブの火が消えた後も、しばらくは暖かい状態がキープできるのです。
2つ目は、空気の流れによって、部屋全体が温められるという仕組みになっていることです。空気は温度の高い場所から温度の低い場所に流れる性質があるので、薪ストーブの暖かい空気が上に向かって流れ、そこから部屋全体に対流することで、家全体が暖かくなります。
薪ストーブが素敵なインテリアの一部になる!
薪ストーブの周囲に、レンガやタイルをあしらったお宅をよく見かけます。これはただのデザインではなく、熱から壁や床を守るためのもの。薪ストーブをのせる床として「灯台」を、薪ストーブと壁の距離が近い場合に、熱を遮るための壁である「遮熱壁」などを施す必要があります。このタイルやレンガの色や素材、デザインによって、薪ストーブまわりの印象もずいぶん変わります。薪ストーブの暮らしを楽しむなら、これらのデザインにもこだわってみるのもいいですね。
こちらは、リビングの中央に薪ストーブを設置。薪ストーブは全方向に放射するので、このように部屋の中央に置くのが、もっとも熱効率が高いとされています。灯台も黒いタイルでシンプルにすることで、全体的にスッキリと見せることができます。薪ストーブは自然素材との相性も抜群で、白い壁に天然木の床、そこに黒い薪ストーブと印象的な空間になります。また、北欧風のインテリアにも、薪ストーブはお似合いです。
薪ストーブのまわりは、家族団欒の場所に
薪ストーブの周囲は暖かく、炎を見ているだけでも癒しになり、自然と家族が集まってくる場所になるでしょう。薪ストーブの近くにソファや一人掛けチェアを置いたり、ラグを敷けば、家族のお気に入りの場所になるはず。子どもたちが成長していき、それぞれの時間ができ始めても、こういった団欒の場所があることで自然と家族が集まってきます。
薪ストーブは煙突を設置したり、設置場所をタイルやレンガ仕様にするため、後から設置するのが大変な暖房器具です。そのため、新築時からプランニングするご家庭が多いのも特徴です。最近では、小さなお子さんやペットがいても、薪ストーブをつけるご家庭も増えていますが、気をつけたいのが安全対策。薪ストーブを使用する時期には、ストーブを囲むように柵を設けることで、お子さんやペットが高温のストーブに接触するのを防ぐことができます。
薪ストーブで煮込み料理やピッツアを楽しむ
薪ストーブの大きな魅力のひとつが、部屋を暖めながら調理してくれること。ピッツアは石窯で焼いたようにカリッと香ばしく焼くことができ、シチューなどの煮込み料理はじっくりと長時間煮込むことで、お肉などが柔らかく仕上がります。なんと、クリスマスシーズンにぴったりの鶏の丸焼きもお手のもの! 週末にはパパが薪ストーブを使って、時間をかけて料理を作るのもいいですね。
キッチンで調理をするのとは違い、薪ストーブなら家族が一緒にいる中で料理が仕上がっていきます。たまには、お子さんたちと一緒に調理をするのもおすすめです。
薪ストーブなら、暖房費がかからず環境に優しい!
薪ストーブは化石燃料に頼らず、半永久的に再生可能な木を燃やして使用するため、環境問題に関心をもち、できるだけナチュラルな暮らしがしたいというご家庭に支持されています。薪を乾燥させ、それを室内まで運び、薪をくべて火をつけ、じっくり家を暖める……。そんな少し手間のかかる行程さえも楽しめる、スローライフな暮らしを送ることができます。
暖房費がかからないというメリットはありますが、薪を購入する場合は、薪代がかかるのでご注意を。郊外の家や田舎暮らしであれば、自分で木材を調達して、薪割りや乾燥の工程を行えば、安く済ませることもできます。
まとめ
薪ストーブを自宅に設置する場合、設置場所の問題や煙突を取り付けることもあり、新築時にプランニングするご家庭が多いでしょう。その場合に、メリットとデメリットをしっかり理解した上で、施工会社とじっくり相談してみるのがおすすめです。費用の問題に加え、部屋の広さや間取りの取り方などをしっかり考慮した上で、薪ストーブのある素敵な暮らしを実現させてくださいね。