住宅見学会の種類別「持ち物」「チェックするポイント」等を解説

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憧れのマイホームや土地を購入する前に、調べておきたいと思うことは何でしょうか?家づくりの具体的なイメージを養うためには、住宅見学会に参加するのがおすすめです。住宅見学会とは、その名の通り、完成後や建築途中の住宅、各メーカーが建てたモデルハウスなどを見学して、家づくりについて学べる場のことです。見学会にはいくつかの種類があり、それぞれ確認できるチェックポイントが異なります。
今回はそれぞれの見学会の内容と、持っていくと便利な持ち物、見学会にかかるおおよその時間や、主な流れについてご説明します。
1.完成見学会とは
完成見学会とは、すでに建てられた注文住宅を現地で見学可能な会のことです。工務店やハウスメーカーがその物件の施主に依頼し、期間限定で実施されます。
完成見学会は、主に以下のような人におすすめです。
・依頼した工務店やハウスメーカーの完成度を確認したい人
・リアルなサイズの設備・収納を見て実際に生活する際のイメージを確認したい人
・壁や床に使われている部材など、住む上で施主がどんなところにこだわって住宅を建てたのか知りたい人
1-1.完成見学会の持ち物とチェックポイント
完成見学会に参加する際に持っていくと良い物をご紹介します。
・カバン
リュックなどかさばるカバンは他の見学者とすれ違った際に壁を「こする」可能性があるので、コンパクトで軽量化をすることがポイントです。
・靴下
スリッパと手袋はほとんど事前に用意されていますが、スリッパで上がることができない和室がある場合や、スリッパのサイズが合わない子どもを連れて行く場合などには用意しておきましょう。
・メジャー
部屋の扉の幅や、現在自宅にある家具の大きさと比較するのに便利です。図面上の数字と実際に見た大きさとのギャップを埋めることもできます。
・地図
住宅街で開催されることが多いため、会場周辺で迷わないためにも必要です。会場までの地図はあらかじめ見学会を実施する会社が用意してくれます。
・カメラ
見学したお宅で良い間取り、良いデザインだと思う時に写真で残して置く事で、自分の理想の家の想像もつきやすいですし、後の打ち合わせ等で住宅メーカーとの意思の疎通も図りやすくなります。
1-2.完成見学会の流れと時間
完成見学会は、完成された家を見て回るだけと言えるので、短くて十数分程度、長くて二時間程度の場合によって滞在時間も様々となります。
おおよその流れは以下となります。
1. 事前の申し込み
2. 見学会を開催している現地に行き、受付の人を待つ。
3. 家の中に案内されてから簡単なアンケートを書き、家の間取りや広さなどの説明を受ける。
4. 用意されている手袋を装着し、スリッパに履き替えて受付の人と一緒に部屋を見て回る。
5. 部屋の間取りなど一通り見終わったら、家を出る。
2.モデルハウス見学会とは
モデルハウスとはハウスメーカーや工務店が住宅展示場に建てた見学用住宅のことです。それぞれのメーカーのこだわりが詰まった機能や設備を持つモデルハウスが見学できます。
モデルハウス見学会は以下のような人におすすめです。
・実際に作る家の暮らしやすさや、完成後ではわかりにくい設備の詳細を確認したい人
・好きなタイミングで色々なタイプの住宅を見学したい人
・ハウスメーカー・工務店の担当者に建物や住宅の基本的な知識、他社との違いについて気になる点を質問したい人
・商談スペースもあるため、住宅ローンの試算や周辺環境の様子、設備について細かく相談したい人
2-1.モデルハウス見学会の持ち物とチェックポイント
モデルハウス見学の際に持っていくと便利な持ち物をご紹介します。
・筆記用具
設備や見学して気になった点などについて、すぐにメモを取れるように。配布された資料に書き込むのもおすすめです。
・メジャー
台所の高さや廊下の幅などを確認するために使います。自宅にある家具のサイズと比較することもできるので、あらかじめ計測したサイズ表も合わせて持っていくのがおすすめです。
・カメラ
モデルハウスによっては撮影が禁じられている場所もありますが、気に入った設備や家具のレイアウトなどを記録し、後日参考にできます。
・コンパス・ビー玉
コンパスは正確な方角を把握するため、ビー玉は水平具合を確認するために使います。分譲マンションや建売住宅形式のモデルルームの場合、見学後そのまま購入できるケースもあるため、確認できると便利です。
2-2.モデルハウス見学会の流れと時間
モデルハウス一棟の平均的な滞在時間は32分といわれています。しかし、実際にはアンケートの記入などもあるので、見学には1時間前後かかる見込みで臨むべきでしょう。
見学手順は以下のような流れとなります。
1. 住宅展示場に着いたら、総合案内所やインフォメーションセンターといった場所で会場の地図を貰う。
2. 地図を確認しながら興味のあるモデルハウスをピックアップしていく。
3. 気になるモデルハウスの、外観と商品パネルを確認する。同時にアンケートにも記入していく。
4. 間取り、空間、素材、構造などに着目して見学しながら、必要であれば担当者に質問する。
3.構造見学会とは
構造見学会とは、建物の建設途中に、完成後は見えなくなる構造面や耐震設備、断熱素材などを確認する会です。家づくりの裏側を知る貴重な機会といえます。
構造見学会は以下のような人に向いているといえます。
・基礎や構造を見て、その工務店・ハウスメーカーの家づくりに対する姿勢を確認したい人
・担当者や現場スタッフの対応、現場の整理整頓状況を含め、その会社の施工現場の良し悪しを確認したい人
・基礎や骨組みから、耐震性・耐久性を確保するための工夫を確認したい人
・家づくりを行う大工さんや職人さんと直接触れ合い、その人柄を確認したい人
3-1.構造見学会の持ち物とチェックポイント
構造見学会ではどのような持ち物が必要なのでしょうか。
・動きやすい服装・靴
完成後の住宅ではなく、建設途中の現場を見て回ることになるので、動きやすく歩きやすい格好がベターです。ヘルメットなどの安全装備は会社が用意してくれます。
3-2.構造見学会の流れと時間
構造見学会では、担当者の説明を聞きながら建築現場を見て回ります。じっくりと説明を聞き、質疑応答しながら見学するとなれば1時間半から2時間は滞在することになるでしょう。中にはモデルハウスを説明するためのパネルもあります。
主な構造見学会の流れは以下のようなものです。
1. あらかじめ会社や工務店に見学会の予約をしておき、現場に向かう。建設会社からスタッフの車で現場に向かうこともある。現場にトイレはないので、あらかじめ済ませておく。
2. 基礎や柱などの完成後では見られない構造を実際に見ながら、担当者から説明を受ける。
3. 時には現場の大工や職人さんとの雑談を交えることも。受けた説明の内容をメモしておくと、後に見返せるので安心です。
4.家を建てる時は住宅見学会への参加は必須
ここまで、住宅見学会について説明していきました。実際に見学会に参加することで、家づくりのコツ、家を購入するためにはどのようなポイントをチェックしておけばいいか、多くの点を学べるでしょう。初めての見学会に行く事がある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。