アイランドキッチンのメリット・デメリットは?失敗しないためのポイントや活用実例を紹介

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アイランドキッチンは存在感があり、素材の選び方によって、リビングダイニングの雰囲気を左右します。デザイン性も高く家の主役にもなり得ることから、アイランドキッチンを採用するご家庭も増えているようです。今回は、アイランドキッチンのメリットとデメリット、また採用する際の注意点をご紹介します。
アイランドキッチンとは?
夫婦や親子で一緒に料理を楽しんだり、家族と会話をしながら後片付けができる…。家を建てるなら、絶対にアイランドキッチンにしたい! と、憧れている方も多いのではないでしょうか。アイランドキッチンとは文字通りに、調理スペースやシンク、コンロなどが「島=アイランド」のように独立しているキッチンのことを言います。
アイランドキッチンは四方が壁に接していないので、ぐるりとキッチンを回遊することができ、複数人での調理や後片付けがしやすいのが特徴。例えば、お友達を招いてのホームパーティーでも活躍してくれますね。
アイランドキッチンと似ていますが、キッチンのどちらかが壁に面している「ペニンシュラキッチン」(半島=ペニンシュラ)というデザインもあり、こちらは比較的子育て世代に人気が高いようです。アイランドキッチンよりも場所を取らず、お手入れもしやすいのが大きな特徴。同じく対面式なので、リビングにいる家族の様子を見ながら調理や後片付けができます。
アイランドキッチンを採用するメリット
メリット1.夫婦や親子など、複数人で作業がしやすい!
アイランドキッチンは全方向からキッチンを囲むことができ、さらに作業台をフルフラットにすることで、複数人での作業がしやすくなります。親子でお菓子作りをしたり、夫婦で分担して調理をするなど、家族みんなで使うときにも便利ですよね。さらに、仲間を招いてのホームパーティーでも大活躍。たくさんの料理を一気に盛り付けたり、料理をテーブルに並べたりと、フラットで広々とした作業台なら、みんなでパーティーの準備をするのに最適でしょう。
また、アイランドキッチンの場合は両サイドから出入りができるので、料理をしている家族の邪魔をせずに、キッチンを行き来できるのもメリットですね。
メリット2.家族とのコミュニケーションが楽しめる!
リビングやダイニングに面して独立しているアイランドキッチンは、家族の様子を眺めながら、調理や後片付けをすることができます。ダイニングテーブルをキッチンのすぐ近くに配置したり、家づくりの段階からキッチンとテーブルを一体型させたデザインにすることで、キッチンにいながらも家族とコミュニケーションが楽しめます。
リビングで遊んでいるお子さんの様子を見守ったり、ダイニングテーブルで宿題をしているお子さんの質問に答えたり、家族と一緒にテレビ鑑賞をしながら家事をすることも。さらに、対面式なので食後の後片付けもスムーズにでき、お子さんのお手伝いの習慣づけにもひと役買ってくれます。
メリット3.空間が開放的になり、デザイン性も高い!
アイランドキッチンの魅力は、そのデザイン性の高さにもあります。例えば、真っ白な素材にすれば、清潔感が感じられたり、ブラックに統一すれば、クールでスタイリッシュな雰囲気に。木の材質を選べば、ナチュラルな雰囲気にも仕上がりますよ。
また、まわりに壁も仕切りもないアイランドキッチンは、そこに立ってみると、とにかく開放的! 視界が遮られないので、正面に大きな窓があれば、その景色を眺めながら料理を楽しむこともできます。また、リビング側からキッチンを見た時も、リビングダイニングが広々と感じられます。
メリット4.レイアウトやデザインの自由度が高い!
アイランドキッチンはレイアウトやデザインの自由度が高く、スペースさえ確保できれば、好みのキッチンにすることが可能です。たとえば、キッチンの前面をすべて収納できるようにすれば、器集めが趣味の方でも大容量の収納が確保できます。食器はもちろん、リビングダイニングに置いておきたい細々としたものを収納することもできます。
また、ダイニングテーブルと一体化させるデザインにすれば、家族との距離がより近くなったり、配膳や後片付けもスムーズにでき、共働きの忙しいご夫婦にもおすすめです。
メリット5.常に見られるため、片付けようという意識が生まれる!
開放的である一方で、キッチン全体がすべて見られてしまうのも事実。しかしそれを逆手にとって、常に見られていると片付けようという意識にも繋がります。見えないからいいやではなく、見られているから片付けようという気持ちになるはず。キッチンの上が常に片付いていると、それだけで部屋全体もスッキリ見えますよね。
アイランドキッチンのデメリットと注意点とは?
アイランドキッチンにはたくさんのメリットがある一方で、デメリットや設置する際の注意点もあります。
デメリット1.作業スペースが丸見えなので、散らかった印象になる
当たり前のことですが、食事を作るたびにキッチンは片付けが必要です。また、キッチンは家の中でも自然と物が多くなってしまう場所でもあります。作業スペースがリビング側から丸見えになってしまうアイランドキッチンは、作業台が散らかっていると、それだけでごちゃごちゃした印象になってしまいます。片付けが苦手な方や、共働きで毎日忙しいという方には、アイランドキッチンは不向きかもしれません。
デメリット2.油はねや水はね、汚れが飛び散りやすい
周囲に壁のないアイランドキッチンは、調理中の油はねや汚れが周囲に飛び散ってしまい、こまめな掃除が必要です。どうしても気になる場合は、コンロの前にガラスのパネルなどを設置したり、少しだけ壁を持ち上げるなどの工夫をすることで解消することもできます。
また、片側を壁につけるペニンシュラキッチンにして、コンロ前だけ壁を作ることもできます。
デメリット3.料理の匂いや煙が部屋中に拡散しやすい
独立型のキッチンに比べて、リビング側を向いて調理をするアイランドキッチンは、料理の匂いがリビングや周囲の部屋に拡散しやすいのもデメリット。とくにIHクッキングヒーターの場合、ガスコンロに比べて上昇気流が弱いため、換気扇を回しても匂いや煙をしっかり吸い取れないこともあるようです。
また、アイランドキッチンの場合は換気扇の壁づけができないので、センサータイプの天井取り付け型にするなど、換気扇の種類も限られてしまいます。天井が高い場合などもあるので、設置場所には注意が必要ですね。また、匂いが拡散しやすいので、強力なタイプの換気扇をつける必要もあるようです。
デメリット4.ある程度の広さを確保する必要がある
回遊性の高いアイランドキッチンは、ある程度の広さが必要です。無理してアイランドキッチンを作ってしまうと、リビングダイニングの空間がかえって狭くなってしまうことも。また、キッチンとリビングダイニングのバランスも悪くなってしまいます。
アイランドキッチンを採用する場合は、設計士さんとしっかりと打ち合わせをして、キッチンにどのぐらいの空間が確保できるかを見極めながら、デザイン選びをすることも大切です。
アイランドキッチンで失敗・後悔しないためのポイント
ポイント1.キッチン周りで使う家電製品の事も考えておく
キッチン周りで使う家電って結構ありますよね。炊飯器、電子レンジ、電気ポット、コーヒーメーカー、ジューサー、フードプロセッサー、電動泡だて器、オーブントースターetc……。モノによっては、キッチンの背面に据え置き出来るものもありますが、キッチンで調理しながら使いたいものもあります。アイランドキッチンの場合は、部屋の中央に配置されているので、コンセントの位置や数もきちんと事前に計画しておく方がいいでしょう。
ポイント2.動線と通路幅の計画をきちんとたてる
アイランドキッチンはコンロ、水回りが一つになっているものですが、収納力が不足している場合は背面にキッチン収納を設置し、冷蔵庫も並びに設置されることが多いでしょう。その場合は、キッチン、収納、冷蔵庫という3つのポイントをトライアングルに結ぶ動線が出来るように考えると効率よく作業が出来るそうです。またアイランドキッチンの背面には作業するスペース+人が通過できるスペースも必要になるので、通路幅も余裕を持って計画するといいですね。
ポイント3.コンロ周りのメンテナンスも見据えておく
アイランドキッチンは、一見カウンターにも見えるスッキリしたスタイリッシュなデザインが魅力の一つですが、当然コンロは丸見えの状態です。その場合、調理するときには当然油が跳ねますし、吹きこぼれたりした場合はキッチン周りの床を汚す可能性もあります。そういう状況にきちんと対応するためには、コンロに近い床の素材を掃除のしやすいものを選んだり、油跳ねの防止策としてガラスパネルを付ける事も効果的です。ガラスにすることで視界は遮ることはありませんし、低めにすればより開放感を、天井までにすればより日々のメンテンナンスを楽にすることができます。ライフスタイルに合わせて設置するとよいでしょう。
アイランドキッチンの費用相場
アイランドキッチンの費用相場としては150~200万円と言われていますが、メーカーや仕様によって価格に幅があるので参考程度に考えていた方がいいでしょう。一般的に壁付け型のキッチンに比べると、アイランドキッチンの場合は4方向、全面的にカバー材である面材が必要になることから、その分価格も高くなってしまうという事も言えます。また、アイランドキッチンはデザインにこだわる人に選ばれることが多いのでスタイリッシュなデザインのものが多く、その結果そのキッチンに合わせた周りの照明や家具なども必要となり、さらに予算が膨らむという事も。予算はないけど、どうしてもアイランドキッチンが欲しいという場合はデザインを極力シンプルにしてオーダーしたり、安いメーカーを設計者の方に探してもらうというのも一つの手段になりそうです。
アイランドキッチンの上手な活用方法
アイランドキッチンの活用法1
アイランドキッチンの前面にカウンターを付ける方がいらっしゃいます。アイランドキッチンはそれ自体が大きく、場所を取るので、さらにダイニングテーブル、チェアー、ソファー、コーヒーテーブル、などの家具を置くと空間に余裕がなくなる場合があります。そんな時にはアイランドキッチンの前面にカウンターを設置してはどうでしょうか。ダイニングテーブルとして使えますし、調理しながら家族と会話を楽しむこともできて一石二鳥ですね。
アイランドキッチンの活用法2
アイランドキッチンの心配な点の一つに、収納力の少なさが挙げられますが、キッチン前面に収納を付けるという活用法もあります。奥行は少し必要になりますが、よく使う食器やカトラリーなどの収納を作っておけば、食事の準備をしながら、家族に食器の準備をてつだってもらうという事が自然に出来るようになります。これは食事の後片付けの時も同じことで、シンクで洗って乾かした食器をアイランドキッチンの前面に置いて、それを家族の誰かが受け取って片づけるという流れが出来ますね。
アイランドキッチンの活用法3
アイランドキッチンと同じ素材でダイニングテーブルを作るというのも一つの活用法です。
キッチンプラスダイニングテーブル分の横幅が必要になるので、どこにでもつくれるわけではありませんが、同じ素材にすることで一体感が増し、デザイン的にも統一されてよりスタイリッシュな空間になるでしょう。また料理の準備をして、配膳するのに横並びでそのまま置けますし、食べ終われば、そのままキッチンの流しへ食器を持って行けるので、動線が短く、時間の節約にもなりますね。
アイランドキッチンの設置実例紹介!選ぶ素材と色の組合せでおしゃれに
既製品のアイランドキッチンは、比較的高価な場合が多いでしょう。そこで施工会社によっては、既製品のI型キッチンを造作して、アイランドキッチン風に仕上げることもできます。
既製品の中から好みの素材や雰囲気のキッチンを選ぶこともできますし、造作できるのであれば、ある程度自由に素材選びができます。部屋の雰囲気や好みに合った素材選びをするのも、アイランドキッチンを素敵に見せるコツです。
■ブラック×グレー
スタイリッシュで個性的なデザインにしたいなら、マットなシルバーと黒の組み合わせも新鮮です。あえて木のフローリングと組み合わせることで、異素材ミックスの面白さがプラスされます。
■オールステンレス
デザイン性で選ぶなら、オールステンレスもなかなかインパクトがありますよね。ピカピカに磨いたステンレスは、清潔感があり洗練された雰囲気に。木材と組み合わせることで、どことなく温かみも感じられます。
■オールブラック
スタイリッシュな雰囲気にするなら、ブラック一色にするのも斬新です。どっしりと存在感が感じられ、重厚な雰囲気になります。マットな黒にすれば落ち着いた雰囲気に、光沢がある黒にすると高級感が感じられます。
■ナチュラルウッド
アイランドキッチンのまわりを木で造作すれば、こんな素敵なカフェ風の雰囲気に。ダイニングテーブルと一体化させると、限られたスペースでもアイランドキッチンを実現させることができます。
■ホワイト×ステンレス
白はスッキリと清潔感があり、空間がより広く感じられる効果があります。天板をステンレスにすることで、汚れがつきにくく、お手入れもしやすいのもメリットです。
■モルタル
個性的なキッチンにしたいなら、セメントに水と砂を混ぜ合わせた「モルタル」を採用してみては。クールで男前な印象のキッチンになり、北欧風のインテリアからモダンなインテリアまで、比較的幅広いインテリアと相性がいいでしょう。
アイランドキッチンには、家族とのコミュニケーションができたり、複数人で使いやすかったりと、多くのメリットがあります。一方で、お手入れや掃除、片付けの面では、デメリットにもなってしまうことも。アイランドキッチンを設置するにはある程度の広さと予算が必要になりますので、設置したことを後悔しないためにも、メリットとデメリットをしっかり理解してから検討してみるのがいいですね。もしデメリットが気になるようなら、ペニンシュラキッチンにしてみたり、コンロ前だけに壁を作るなど、解決できる方法があることも知っておきましょう。