庭は家族とともに成長する!ナチュラルで素敵に見える庭づくりのコツ

庭は家族とともに成長する!ナチュラルで素敵に見える庭づくりのコツのインデックス
庭は家族にとって、癒しの空間です。家族が週末の昼下がりにのんびり過ごしたり、季節の樹木や草花を植えてガーデニングを楽しんだり、子どものいるご家庭なら格好の遊び場にもなるでしょう。また、通りから室内までに庭を設けて、目線を遮る背丈の樹木を植えることで、ある程度のプライバシーを確保することもできます。そして何より、庭を含めた外観丸ごとが、家の顔になるのです。せっかく庭を作るのであれば、素敵な空間にしたいもの。そこで、ナチュラルで使い勝手の良い庭づくりのコツをご紹介します。
家族にとって、庭ってどんな場所?庭が果たす役割とは
庭には、いくつかの役割があります。一つ目は、四季折々の植物を植えることで、家にいながらも四季を感じることができます。落葉樹を植えれば、秋になれば葉が紅葉してやがて落ち、春になると新芽が出てきます。その様子を部屋から眺めることができるのも、庭の醍醐味。また、常緑樹であればいつでも緑が楽しめ、手入れも比較的楽であることもメリットです。敷地に余裕があれば、落葉樹と常緑樹を混ぜて植えるのもおすすめです。
二つ目は、洗濯を干したり、収納や物置などを置いたり、カーポートや自転車置き場を作るなど、庭の一部は生活に必要なスペースです。これは、生活する上で最も大事な役割ですので、家づくりの段階でしっかりと計画を立てて作ることが必要です。ただし、あまり生活感が出ないようにデザイン性も考慮すると、素敵な庭が実現します。
三つ目は、子どもの遊び場になるということ。ある程度のスペースが確保でき、芝生などを敷いて安全な空間に整備すれば、小さな子どもが体を動かして遊ぶことができます。そして、将来的には遊びの場からガーデニングや庭園として楽しむことも視野に入れておきましょう。
このように、庭にはいくつかの役割があります。家づくりの際には、庭をどのように使いたいかによって、庭のデザインも変わってきます。まずは、「庭園」「遊び場」「ガーデニング」など、大きなテーマを決めましょう。
周囲の景観に合わせて、庭をデザインする
街を歩く人から見ると、家の外観は庭も含めて見られているものです。とくに、門扉やアプローチ、カーポートなどは道路に面していることもあり、街の景観の一部にもなります。それを考慮した上で庭のデザインをすると、印象的な外観になるでしょう。また、最近は塀のない家も多いですが、家に住む人も、周囲に住む人どちらにとっても、植栽などで適度に目隠しをすることもプライバシーの観点から重要なことです。
家の隣が公園だったり、遊歩道に面した場所であれば、周囲の景観に合わせて庭をデザインすることで、公園の敷地と家の敷地がまるでひと続きに見える効果もあります。さらに、公園や遊歩道の街路樹に合わせて植栽を選ぶことで、遠目から見たときに、家が街の景観に溶け込んでいるように見えます。
室内からの視線も考えた、まるで森にいるような庭空間
もともと、その土地にあった大きな樹木をシンボルツリーとして活かし、庭をデザインするのもいいでしょう。また、新たに樹木を植えるのであれば、高さの異なる木を適度に混ぜて高低差をつけると、庭に立体感が出ます。また、室内から見たときにバランスがいいように、手前は低木や草花、奥に向かって高い樹木を植えると、奥行き感のある庭になり広がりが感じられるでしょう。
植栽が茂ってくると、リビングからの眺めはまるで森の中にいるよう。住宅街の中でも、周囲の家がダイレクトに見えるよりも、グリーンがワンクッションあるだけで、室内からの景色がガラリと変わります。ただし、植栽が多ければ多いほど、手入れが大変になるので注意が必要。10年後にはどう成長するか予想しながら、植栽を植えることも大切です。家や家族とともに、樹木や草花も一緒に成長していき、そしてメンテナンスが必要なことも忘れずにいましょう。
庭の樹木を存分に楽しむなら、ウッドデッキを活用!
リビングから庭先に向かって広がる、第二のリビングがウッドデッキ。室内から、自然溢れる庭へ誘う役割を持っています。ウッドデッキがあることで、室内と庭を段差なくつなげることができ、庭に気軽に出やすくなる効果もあります。また、庭の地形に関係なく、フラットなスペースを作ることもできるのもメリットのひとつです。
さらにウッドデッキがあることで、ガーデニングの作業がしやすくなったり、子どもの遊び場としても活用することもできます。ほかにも、趣味を楽しむスペースとして使ったり、お天気の良い日にはピクニック気分でおうちご飯を楽しんだりと、家族団欒の場所としても活躍します。庭の一部を土のまま残せば、植栽を楽しむスペースにもなりますし、高めの樹木を植えれば目隠しにもなりますね。
プライベート感を楽しむなら、回廊型の家で中庭スタイル
家をコの字型や回廊型の間取りにすると、プライバシーがしっかり守られた中庭を設けることができます。この間取りにすることで、どの部屋からも庭にアクセスができ、さらに庭をどこからも眺めることができるなどのメリットがあります。中庭のプライベート空間なら、通りに面した庭よりも、さらに用途に幅が広がるでしょう。
さらに、中庭側に窓を集中させることで、光を効果的に家に取り込み、外壁側の窓を極力少なくすることが可能なので、プライバシーの面でもさまざまなメリットがあります。ただし、中庭を設けるにはある程度の敷地面積が必要になります。
タイルや石畳を敷けば、手入れのしやすさアップ!
植栽や草花溢れるガーデンは素敵ですが、その分、お手入れも大変になります。芝生を敷けば、そのメンテナンスや雑草の除去、草木の手入れ、落ち葉拾いなど、なかなか手間のかかるものです。もし、庭の手入れに自信がないのであれば、庭をデッキやタイル、レンガ、石畳でデザインしてみましょう。格段に、庭のメンテナンスが楽になります。自分が手入れをどの程度できるかをしっかり考慮して、庭のデザインをすることも大切です。
タイルや石畳を配する場合は、庭を歩いたり移動する人の動線をよく考えてデザインすることで、使い勝手の良い庭になります。また、一部を土として残せば、少しのスペースでも草花を植えたり、木を植えることもでき、庭園のように素敵な空間になるでしょう。
平屋づくりの家なら、庭と建物が一つに見える!
平屋暮らしの魅力は、なんと言っても自然と近くで暮らせることです。平屋の家は基本的に、外と中がつながりやすい家でもあります。リビングの大開口を設ければ、庭を含めて外の景色がダイレクトに感じられます。言いかえてみれば、庭も丸ごと楽しめる家とも言えます。外と中が近いということもあり、二階建ての家よりも、より建物と庭が一体化しているように見えます。
平屋の家は敷地にも余裕があることも多いので、門扉からアプローチ、エントランス、庭、建物をトータルでデザインしてみると、印象深い家になるでしょう。また、建物が低い分、一本のシンボルツリーが効果的な場合もあります。
こぼれる明かりや間接照明で、夜の庭も楽しむ!
庭は昼間だけでなく、日が暮れてからも楽しめるもの。せっかく素敵に作った庭ですから、昼間にしか楽しめないのはもったいないものです。照明を上手く使えば、昼間とはまた違った表情の庭が楽しめます。リビングからこぼれる明かりで庭が照らされると、家の温かみが感じられ、よりドラマチックな雰囲気になります。
ライトを下から当てるように設置し、間接照明のように効果的に使えば、幻想的な夜の庭が浮かび上がります。デッキで夏の夜風に当たりながらお酒を飲んだり、お風呂上がりに夜空を眺めたりと、夜の庭も存分に楽しめますね。
緑に囲まれた小さな庭は、家族のためだけの空間
広々とした庭は誰もが憧れますが、小さなお庭も温もりがあって素敵です。家庭菜園や草花を植えて、小さいながらも家族のためだけの空間です。門扉から玄関までのアプローチまわりを庭スペースにすることで、毎日帰宅した家族を季節の草花が迎えてくれます。
庭も年月を重ねると、味わいのある空間になっていきます。枕木で変化をつけたり、アンティークのシャベルやじょうろをさりげなく飾って遊び心を加えてみるのもいいですね。また、テーブルやチェアを置いたりと、自分好みにアレンジして楽しむ人も多いでしょう。小さいながらも家族だけの外空間があることは、心の潤いにもなります。
まとめ
庭をデザインするときには、どんな目的で使うのかをまずはしっかりイメージしてみましょう。それによって、庭のデザインは大きく変わってきます。また、家や家族とともに、庭も成長していき、適度なメンテナンスや日々のお手入れが必要です。自分の生活を考えた上で、使いやすくお手入れがしっかりできる工夫も忘れずに。庭の植栽は夏には青々と茂り、秋には落葉したりと、部屋やデッキから四季折々の変化が感じられるのも、庭のある家ならではお楽しみですよね。