憧れのガレージハウスで素敵に暮らす。プランニングや間取りの参考にしたい、9つのデザイン例

憧れのガレージハウスで素敵に暮らす。プランニングや間取りの参考にしたい、9つのデザイン例のインデックス
- 愛車との暮らしが楽しめる、ガレージハウスの特徴とは
- 狭小住宅のガレージハウスには、強い構造が必要
- ガレージハウスの間取りを考える際のコツ
- 【坪数別】ガレージハウスの間取りのポイント
- 【ガレージハウスのデザイン1】1台置きデザインは、スッキリシンプルに!
- 【ガレージハウスのデザイン2】どっしりと存在感ありの2台置きデザイン
- 【ガレージハウスのデザイン3】素材や色にこだわったシャッターも、外観の一部に
- 【ガレージハウスのデザイン4】車と一緒の暮らしを楽しむなら、ガラス張りで見せる!
- 【ガレージハウスのデザイン5】ガレージをチラ見せさせて、粋なデザインで演出
- 【ガレージハウスのデザイン6】好きなものを並べて、ガレージ内を快適空間に!
- 【ガレージハウスのデザイン7】照明の効果で、夜の外観がもっと素敵に!
- 【ガレージハウスのデザイン8】素材選び次第で、和モダンのガレージハウスも実現
- 【ガレージハウスのデザイン9】車がない時は、雨に濡れない居住空間に!
- 車をもっていなくてもガレージハウスをお勧めする理由
- まとめ
ガレージと住宅が一体となったガレージハウスは、車もその外観の一部となり、通りを歩く人の目を引く魅力があります。ガレージハウスは、車好きのオーナーが建てる家というイメージが強いですが、都心部の狭小住宅などでもよく見かけますよね。自家用車を持ちその収納スペースがある家というのはとても有用です。
ガレージハウスは、室内から愛車を愛でたり、車を雨風からしっかり守るなど、実はさまざまな役割やメリットがあります。そこで、家づくりの参考にしたい、ガレージハウスのデザイン例をご紹介します。
愛車との暮らしが楽しめる、ガレージハウスの特徴とは
ガレージハウスとは、ビルトインガレージやインナーガレージなどとも呼ばれ、車を駐車するスペースが室内に設けられた住宅のことを指します。ガレージハウスの大きな特徴といえば、屋内に保管することで雨や風から車を守れること、室内で車のメンテナンスができること等が挙げられます。気候変動によるゲリラ豪雨や大型台風などの影響から愛車を守ることはもちろん、それ以外にもさまざまな使い方やメリットがあるのです。
<ガレージハウスのメリット>
・車が雨や風にさらされない
・屋根があるので、車の乗り降りや荷物の出し入れがしやすい
・アウトドアの荷物など出し入れしやすく、ガレージ内にそのまま保管できる
・車を盗難やいたずら、台風などによる損傷から守ることができる
・ガレージ内に入り口を設ければ、雨に濡れずに室内に入ることができる
・車のメンテナンス道具をガレージ内に収納することができる
・駐車場が高い都市部では、敷地を有効活用して駐車場が確保できる
<ガレージハウスのデメリット>
・建築費用が高額になることがある
・土地の広さによっては、居住スペースが削られてしまう
・車の買い替えや、台数を増やす際に注意が必要になる
・建物の工法によっては、1階部分に大きな空間と出入口を確保するのは難しい場合もある
狭小住宅のガレージハウスには、強い構造が必要
都心部でよく見かけるガレージハウスの中には、1階部分がガレージ、2階と3階が居住スペースという住宅も多く見られます。広い土地が確保できなくても、憧れのガレージハウスが実現できるこのタイプは、高額な負担になりがちな都心部の駐車場問題に悩む必要もなくメリットも大きいでしょう。
ただし、ガレージを家の中に組み込むためには、どうしてもその分の広い空間と出入口が必要になります。建物の間口が広い家なら大きな問題にはなりませんが、間口が狭い狭小住宅を一般的な在来木造工法で建てようとすると、耐震上必要な柱や壁によってガレージを実現することが難しい場合も多くあるのです。
その点、「柱」と「梁」が強固に接続されているSE構法の住宅であれば、柱や壁が少なくても地震に強い家になり、さらに広い空間が必要なインナーガレージも実現。間口が狭い土地であっても、安全なガレージハウスを作ることができるのです。
ガレージハウスの間取りを考える際のコツ
ガレージハウスを作る際には、その間取りもじっくりと考える必要があります。考え方次第で、ガレージと住居空間の関係性は変わります。どういう暮らしをしたいか家族で相談しながら、じっくり考えましょう。
ガレージからの動線をコンパクトに
ガレージハウスを計画する際に重要なポイントは、ガレージからの動線を、コンパクトかつ効率的に設計することです。
ガレージハウスを建てたい人の希望は、部屋に居ながら自分の愛車を眺めるためというものや、ガレージから直接家の中にアクセスするためというものなど、様々です。それぞれの理由によって、コンパクトな動線は違ってくるので、まずは何故ガレージハウスを作りたいのかという事をよく考えてから、計画するようにしましょう。
ガレージの騒音が伝わりにくい間取りに
ガレージハウスを計画する上での重要なポイントは、ガレージから発生する騒音を、居住空間に伝わりにくくすることです。住居とガレージを効果的に仕切ることで、エンジン音や作業音が室内に影響を与えることなく、快適に過ごせるでしょう。
遮音性の高い壁や扉、適切な間仕切りを採用することで、プライバシーを確保しつつ、静かな住環境を実現しましょう。また、住宅のリビングエリアと寝室をガレージから離すような配置を検討することで、騒音の影響を最小限に抑え、快適な住環境を実現できます。
匂い対策や換気もしっかりと
ガレージハウスの間取りを考える上での重要なポイントとして、匂い対策と換気設備を充実させることがあります。ガレージ内で発生する車の排気ガスや、メンテナンス用の工具の匂いは、居住空間に影響を及ぼす可能性があります。
高性能の換気設備を設置して、ガレージ内の空気をきれいに保つ工夫が必要です。また、ガレージと住居エリアを十分に仕切り、匂いの移動を防ぐようにしましょう。適切な通気口や窓を配置し、新鮮な空気を取り込む工夫をしましょう。
将来の変化を見据えて駐車スペースは広めに
ガレージハウスを計画する際、将来のライフスタイルの変化を考慮し、余裕があれば、駐車スペースを広めに確保することも考えておきましょう。それにより、新しい車を購入したり、趣味の変化に対応できるようになります。
将来的に家族構成や生活スタイルが変わる可能性も考えて、必要なスペースを予め計画に取り入れておくことが理想的です。駐車スペースの広さは、将来にわたって快適な暮らしを送っていくために、様々な変化に対応できる計画にしましょう。
【坪数別】ガレージハウスの間取りのポイント
ガレージハウスは広さによって、間取りのポイントが変わってきます。実例を交えて、20坪程度から55坪程度までのガレージハウスの間取りをご紹介します。自分たちの暮らしに合うのは、どのくらいの広さか考えながら見てみましょう。
【20坪程度】車1台分のガレージのある3階建てが主流
まずは、20坪程度の広さの場合を見てみましょう。こちらは間口も最小限で、一般的な都心の狭小住宅の事例です。1階はビルトインガレージと玄関で、2階以上に居住空間が広がるタイプです。
ビルトインガレージになっていることで、天気が悪い日でも雨に濡れることなく車を降りてから、家の中までスムーズに移動できます。また、屋上にはルーフバルコニーも付いているので、狭小住宅で庭が取れないものの、開放感あふれる空間は確保できていますね。
【35坪程度】1階をガレージとプライベートスペースに
次に、35坪程度の広さの場合は、少し余裕が出てきます。敷地の幅にもよりますが、駐車スペースも2台分設けることが出来るでしょう。
こちらの事例では、2台分の駐車スペースに屋根がかかっており、雨に濡れることなく家の中に入ることが出来る作りになっています。そして、片側には壁がないオープンな作りとなっているため、風通し良く開放感溢れる外観に仕上がっています。
【45坪程度】1階を全てガレージにすれば3台分駐車できる
45坪程度の広さの場合は、3台の駐車スペースが取れます。敷地の幅と奥行の割合によって、どのように駐車できるかは違ってきますが、こちらの事例では奥行きを最大限活用して3台分の駐車スペースを確保しました。
普段から3台利用しているわけではないので、出し入れに困るという事もありません。1階ガレージには、隣接してご主人のオフィスがあり、生活動線と関係なく、取引先が車で来た場合でも行き来できる環境となっています。
【55坪程度】スキップフロアを活用し広々リビングを実現
最後に、55坪程度の広さがある場合をご紹介しましょう。ビルトインガレージとしては、ゆったり1台分のスペースを確保してありますが、敷地前面に空地を広く取っているので、来客時や将来車が増えた場合にも駐車スペースには困らないでしょう。
室内はスキップフロアで計画され、1階から階段を上がると、一方はLDKへ、他方はプライベートスペースへと別々の階段を上る形となっています。またリビングから見える階段がガラスで作られている為、リビングに居ながらにして愛車を眺めることができます。
【ガレージハウスのデザイン1】1台置きデザインは、スッキリシンプルに!
こちらのガレージハウスは、前面がモザイクのようにさまざまな素材を組み合わせていて、一際目を引くデザイン。その一角にガレージを設けて車を見せることで、車を含めての外観デザインが完成します。ガレージと住宅スペースの境目は大きなガラス張りになっているので、室内からいつでも車を眺められるうえ、室内に光を取り込むこともできます。
【ガレージハウスのデザイン2】どっしりと存在感ありの2台置きデザイン
家の前面には、2台の車がゆったり入る大きなガレージスペースを設けた、贅沢な作りのこちらのお宅。重厚感のある外観デザインに、2台の愛車がお似合いです。通り側にガレージを設けることで、開口部が自然と建物の奥側になり、居住空間のプライバシーをよりしっかり確保させる効果も期待できます。
大きな間口をたっぷり取り、ガレージ内はまるでショールームのよう。横にどっしりと間口が広い家だからこそ、実現した贅沢な間取りです。ガレージ内にはロフトもあり、上から車を眺める楽しみも。土間には埃が立ちにくい塗装をするなど、細かなところにもこだわっています。
【ガレージハウスのデザイン3】素材や色にこだわったシャッターも、外観の一部に
2台分のインナーガレージをもつ、真っ白な箱型のガレージハウス。ガルバリウムの白い外壁に、ブラウンのシャッターがよく映えます。シャッターを開けると、ガレージの奥には自転車をメンテナンスするコーナーも。壁面パネルを活用した工具置き場があり、オーナーこだわりの空間が広がっています。
居住スペースの三角屋根と駐車場の平屋のフラットさが対照的なデザインです。駐車場部分の開口部には縦面格子の引き戸が施されていますが、玄関前の外壁の板張りと同化して、パッと見た印象ではガレージと分からないデザインとなっています。
【ガレージハウスのデザイン4】車と一緒の暮らしを楽しむなら、ガラス張りで見せる!
ガレージと居住スペースの間をガラス張りにすることで、愛車をいつでも愛でることができます。そのほか、居住スペース側は空間の広がりが感じられ、想像以上の開放感を得られます。ただし、ガラスの面積が大きければ大きいほど、室内の暖房が効きにくいなどのデメリットもありますので注意が必要です。
こちらのお宅は、ガレージとリビングルームがつながった、大胆な間取りを採用。いつでも愛車を眺められる、車好きにとってはまさに憧れのお宅です。ガレージとの間仕切りには、2枚の大きなガラスを引き戸にすることで、開け閉めが自在に。また、ガラス戸の上部にもガラスをはめ込んでいて、空間がより明るく開放的に感じられます。
【ガレージハウスのデザイン5】ガレージをチラ見せさせて、粋なデザインで演出
愛車をいつでもじっくり見られるのもいいですが、チラリと見せるのも粋。こちらのお宅では、車のフロント部分の優美なシルエットを、玄関先からいつでも楽しむことができます。
こちらは、限られた敷地に建てられた狭小住宅ですが、SE構法によって、ビルトインガレージが実現しました。
こちらは、なんとご主人の書斎から、大好きな愛車が見られる間取りデザインに! 仕事をしながらも、いつでも愛車を眺めて楽しめるのは格別の時間。このガラスを採用したことによって、小さな書斎空間に広がりが感じられ、シャッター開口時には光もたっぷり入ってきます。
【ガレージハウスのデザイン6】好きなものを並べて、ガレージ内を快適空間に!
車をいじったり、お酒を飲みながら愛車を愛でたり、ガレージは車を保管するだけでなく、住人が好きな時間を過ごすための空間にもなります。こちらのインナーガレージ内にはロフトも備わっていて、荷物もたっぷり置けるのもポイントです。
高さと広さのあるインナーガレージは、車をしっかりメンテナンスする本格派には最高の空間。ジャッキアップを使用するということもあり、高さもたっぷり確保しています。ガレージ内には、室内とつながっている伝声管を設置し、キッチンにいるご家族と会話ができるという遊びゴコロも。
【ガレージハウスのデザイン7】照明の効果で、夜の外観がもっと素敵に!
ガレージ内をライトアップすることで、車が美しく浮かび上がり、夜の外観を素敵に演出してくれます。登山やスノーボードなど、アウトドアを毎週のように楽しむご家族ということで、荷物の出し入れがしやすいガレージハウスに。ガレージ内には収納場所をしっかり確保し、その動線もよく考えられています。
3階建てのビルトインガレージは、あえてシャッターを設けずに、車をオープンに見せるデザイン。ガレージ部分が明るく照らされているので、ご自慢の愛車がより美しく見えます。ガレージをオープンにすることで、通り側にも明るいライトが当たり、家族を温かく迎えてくれます。
【ガレージハウスのデザイン8】素材選び次第で、和モダンのガレージハウスも実現
ガレージハウスと言えば、モダンな家やカリフォルニアスタイルの家に似合うイメージ。しかし、こちらのお宅はそんなイメージをガラリと覆す、“和”のガレージハウスを採用。外観の1階部分に板貼りを施し、そこから連続するようにルーバーの門扉が印象的。通る人の目を引くガレージハウスです。
ルーバーの門扉を引き戸のように開けると、ゆったりとしたインナーガレージが出現。ここに車を置けるほか、趣味の自転車いじりも楽しめます。シャッターではなくルーバーの引き戸にしたことで、光と風が通る、気持ち良いガレージハウスに仕上がっています。
【ガレージハウスのデザイン9】車がない時は、雨に濡れない居住空間に!
3台分の駐車スペースとなる柱の無い大空間に、プラス1台分のシャッター付き駐車場で、合計4台駐車が出来るこちらのガレージハウスは、車好きや来客の多い方にもピッタリですね。3台分の駐車スペースはシャッターが付いていないので開放感たっぷり。車を置いていない時間は、子供の遊び場としてもピッタリです。
玄関前の駐車スペースは、雨の日に濡れずに車から家までアクセスできるのがとても便利です。また、2方向に風が抜けるので、車を少し移動させれば、ガレージスペースでバーベキューやピクニックも楽しめそうです。
車をもっていなくてもガレージハウスをお勧めする理由
車を持っていない人がガレージハウスを作るメリットの一つは、自分が車を持っていなくても駐車スペースとして貸し出せることです。半分オープンなタイプのガレージハウスの場合はプライバシーが守られるので駐車スペースとして人に貸すのも安心ですね。
車を持っていなくてもガレージハウスをお勧めするもうひとつの理由は、将来家を売るという事を考えた時、駐車スペースがあれば、車を持っている人にも持っていない人にも興味を持ってもらえるという事でしょう。特に都心の場合は駐車場を家の近くで借りるという事が難しいので、ガレージハウスは売る時にもメリットになります。
まとめ
ガレージハウスは、車を居住スペースの中に置くという目的以外にも、オーナーが車いじりなどの時間を楽しめたり、人の乗り降りや荷物の運搬がしやすかったり、都市部の駐車場問題が解決できたりと、多くのメリットがあります。お子さんのいるご家庭や、親の介護などで移動に介助が必要な場合も、ガレージハウスなら移動時の問題の多くに対応することができるでしょう。それと同時に、コストの問題や、周囲の環境の問題、家を建てる構法が限られるなど、ガレージハウスを建てるにはデメリットも知っておかなくてはいけません。
ガレージハウスは、住宅としての一つの機能です。そのデザインや素材選びによって、印象は全く変わってきますし、ふたつとして同じものは存在しません。ぜひ、自分好みのガレージハウスを見つけてみてくださいね。