家族の顔が見える暮らしは、カウンターキッチンから。

家族の顔が見える暮らしは、カウンターキッチンから。のインデックス
- 【カウンターキッチンの作り方ポイント1】マルチアングルで家中を見渡せるカウンターキッチン
- 【カウンターキッチンの作り方ポイント2】カウンターキッチンに色を使って、視線と人を集める
- 【カウンターキッチンの作り方ポイント3】家族が集まりやすい仕掛けをする
- 【カウンターキッチンの作り方ポイント4】カウンターキッチンに立つ人との目線を揃える
- 【カウンターキッチンの作り方ポイント5】カウンターキッチンから上階へのアクセシビリティを上げる
- 【カウンターキッチンの作り方ポイント6】対面配置ながらも控えめに見守れるカウンターキッチンのポジショニング
- 【カウンターキッチンの作り方ポイント7】カウンターキッチンとダイニングテーブルとの密な関係を作る
- まとめ
家族が家の中で一番集う場所と言えば、リビング・ダイニング・キッチンです。今回はその中でもキッチンに焦点を当ててみましょう。さらに数あるキッチンタイプの中から、カウンターキッチンについて考えてみます。カウンターキッチンは家族と対面型であり、コミュニケーションが取りやすいイメージがあると思います。他にも様々なメリットのあるカウンターキッチンですが、よりコミュニケーションしやすくなるレイアウトや、カウンターキッチンを作る際に注意するポイントなども見ていきましょう。
【カウンターキッチンの作り方ポイント1】マルチアングルで家中を見渡せるカウンターキッチン
少し珍しいタイプですが、カウンターキッチンのすぐ目の前にリビング、サイドにダインニングが配置されています。そしてダイニングとリビングをL字型に挟むようにテラスも配置されています。この配置なら、カウンターキッチンからすべてのエリアが近い距離にあり、家族とのコミュニケーションが取りやすい例と言えます。キッチン前面には高さのある笠木があり、リビング空間と隣接していても領域の分離に成功しています。このように、家の中心にカウンターキッチンがあることで、家族の距離感がグッと縮まります。
家中を見渡せるカウンターキッチンの配置は、家族の一日の中での動きが見えて安心です。リビングダイニングだけではなく、玄関まで見えることでカウンターキッチンに立ったまま、「おかえり」「ただいま」のコミュニケーションが成立します。カウンターキッチンから全方向が見えるので声を掛けやすく、準備や後片付けなどの頼み事もしやすくなります。
【カウンターキッチンの作り方ポイント2】カウンターキッチンに色を使って、視線と人を集める
空間の中でパッと目を引くカウンターキッチン。カウンター部分が青く着色されていることで、シンプルな空間の中で際立っています。家族はもちろんの事、友人を招いたとしても、自然にこのインパクトのあるカウンターキッチンに集まるに違いありません。カウンターキッチンであることで対面に立つことができ、来客時にもお客様を退屈させることなく、コミュニケーションをとることができるでしょう。
【カウンターキッチンの作り方ポイント3】家族が集まりやすい仕掛けをする
カウンターキッチンのいいところは、カウンターを自由に選べるところ。カウンター部分の奥行きを大きく取れば、カウンターキッチンプラス収納棚といった造作家具も可能になります。このような棚に家族の共有の本や、日常良く使うもの等を置いておけば家族は自然にキッチンに集まるようになりますね。この棚に集まった家族とカウンターキッチンに立つ人との会話も自然に生まれる、コミュニケーションの取りやすい仕掛けです。
また、カウンターキッチンのカウンター面とキッチンがフラットな作りなので、作業がしやすいというメリットもあります。
【カウンターキッチンの作り方ポイント4】カウンターキッチンに立つ人との目線を揃える
カウンターキッチンで作業しながら、ダイニングで過ごす人と同じ目線でいられると、コミュニケーションの深度も進みます。そのためには、ダイニングスペースとカウンターキッチンの床レベルに敢えて変化をつけ、ダイニングに座った時に丁度視線が合うように調整します。
このレベル差があることにより、カウンターキッチンに立つ人が作業中に、ダイニングテーブルにいる家族との目線が揃います。カウンターキッチンに立つ人、ダイニングで過ごす家族からの両方ともに安心感があります。
【カウンターキッチンの作り方ポイント5】カウンターキッチンから上階へのアクセシビリティを上げる
キッチンで作業をしていると、手を離せない、目を離せないこともしばしばあります。そんな時にもカウンターキッチンはとても便利です。家族の方を向いて作業が出来ることから、近くにいる家族に声を掛けやすいことはもちろん、このように、吹抜けに面していることで、上階に居る家族にも声が容易に届く距離感が可能になります。
また、吹抜けとセットで、カウンターキッチンの前面にリビング階段が設置されていると、家族の家の中での移動が見えやすく、行動を把握しやすいでしょう。
カウンターキッチンは家族と対面できるオープンな作りゆえに、常に見られてしまうという側面もあります。そんな時に、配置のバリエーションの一つとして考えられるのが、リビング階段での目隠し効果です。目の前に階段があることで、家族の気配を感じやすい環境であり、リビングダイニングと一体となることが出来るカウンターキッチンでありながらも、階段を目の前に配置することで、視覚的に領域をほどよく遮断することが出来ます。
階段のデザインが重要になってきますが、オープンすぎるのが苦手な方にもおすすめのカウンターキッチン例と言えるでしょう。
【カウンターキッチンの作り方ポイント6】対面配置ながらも控えめに見守れるカウンターキッチンのポジショニング
カウンターキッチンは対面型の配置がセオリーであり、オープンであることが良しとされていますが、日々の使い勝手を考えるともう少しキッチンとリビングダイニングの領域を分けて考えたいという方もいらっしゃるでしょう。例えば、オープンなキッチンは匂いや音が空間に対して広がっていくのが心配、常にキレイをキープするのも大変だ、という考え方もあります。そういう時は、この写真の例のように、カウンターキッチンでありながら、キッチンは領域的にも別扱いのような雰囲気を醸し出すことも可能です。
【カウンターキッチンの作り方ポイント7】カウンターキッチンとダイニングテーブルとの密な関係を作る
カウンターキッチンのいいところは、やはり対面型の配置にあると言えます。家族の方を向いていることでコミュニケーションの取りやすさは断然上がりますし、自然と家族が視界に入ってい来るというのは安心感があります。そしてさらに、カウンターキッチンのもうひとつのメリットとして、空間に対してオープンであることではないでしょうか。
このようにカウンターキッチンと横並びにダイニングテーブルを配置することによって、お互いに家族をすぐそばに感じることが出来ます。また、家族が近くにいることで作業の分担もしやすく、家族と過ごすゆっくりとした時間の余裕が生まれまるでしょう。リビングも正面に配置されているので、準備や片付けの時間にも会話がしやすい密接な位置関係と言えます。
カウンターキッチンの対面配置のメリットとして顔が見えることも、もちろん嬉しいですが、ダイニングテーブルと直線状で結ばれていることのメリットはその物理的な距離の近さにあるのではないでしょうか。
子どもが小さいうちは、例え視界に入っていてもアッと思ったときに手が伸ばせない不安がありますが、カウンターキッチンの横並びにダイニングがあればすぐに対応出来ますし、子どもの側から見ても、手を伸ばせばそこに親がいるというのは安心感があるでしょう。
まとめ
キッチンをカウンターにするということは、キッチンに立つ人が家族の方を向いていられるということ。毎朝起きて家族の健康状態を見ることが出来ますし、毎晩帰ってきて食事の準備をしながら、家族の話を聞くことも出来ます。
今回はカウンターキッチンの配置と、そのポイントについてご紹介しました。
家族のライフスタイルに合わせて、自由に作り上げることのできるカウンターキッチン。ぜひこの機会に、検討してみてはいかがでしょうか。