一日の終わりは、こだわりのバスルームで。素材選びや採光次第で、バスルームはこんなに変わる!

一日の終わりは、こだわりのバスルームで。素材選びや採光次第で、バスルームはこんなに変わる!のインデックス
家づくりを考える中で、どうしても後回しにされがちなのが「バスルーム」。間取りを考える上でも、北側の日が当たりにくい場所に配されることも多いかもしれません。でも、一日の疲れを癒してくれるバスルームだからこそ、家族にとって居心地の良い空間であるべきです。今回は、素材選びや採光など随所にこだわりが詰まったバスルームをご紹介します。
タイルや洗面ボウルで個性を出した、こだわり空間
タイルや洗面ボウル、洗面台などの素材選びは、バスルームの雰囲気を決める大きな要素のひとつ。どんな色やデザインを選ぶかによって、バスルーム全体の雰囲気もガラリと変わります。忙しい朝でも家族で使えるようにワイドな鏡を設置したり、デザイン性の高い洗面ボウルを選んだりと、ひとつひとつの素材選びにこだわってみると、家族が使いやすくて居心地の良い、理想のバスルームに近づくはずです。
こちらの実例のように、洗面所の壁一面だけをタイル貼りにしてみると、空間にメリハリが生まれ、さらに水の飛び跳ねのお手入れがしやすいというメリットもあります。
浴室と洗面所の統一感を出すために、全体のトーンを揃えて色選びをすると、まとまりのある空間になります。さらに、キャビネットの扉の色など一部を引き締め効果のある濃い目の色にすることで、空間が引き締まった印象にも。例えばこちらの実例のように、キャビネットに濃い色を持ってきたり、デザイン性のあるものを取り入れるのもいいでしょう。
ダークカラーをセレクトして、スタイリッシュな雰囲気に
一軒家であれば、ユニットバスにこだわらず、オーダーメイドのバスルームを選んでみるのもいいですね。バスタブも形やデザインにこだわることができるので、大きめのタイプを選べば、家族で一緒にゆったり入浴することもできそうです。朝や夕暮れ時などにもバスタイムを楽しむ家族であれば、こんな大開口のあるバスルームもおすすめ。空を眺めながらお湯に浸かって、親子や夫婦のコミュニケーションの場にもなりそうです。
浴室の壁や床などにダークなカラーを選べば、シックで高級感のある雰囲気のバスルームに仕上げることができます。ただし、ダークカラーはお湯の色がきれいに見えないというデメリットがあるので、バスタブだけは白を選ぶというケースも多いようです。
こちらは、浴室から洗面所にかけて、壁や床を統一したデザイン性の高いバスルーム。ガラス扉で仕切ることで、ひと続きのように見える広々としたバスルームが実現しました。天井だけに異素材の木を取り入れることで、メリハリのある面白い空間になっています。
カラー選びでもバスルームの印象はかなり変わります。ホワイト系は清潔感があり、空間を広く見せてくれて人気です。パステルカラーは明るく柔らかな印象になり、シックなカラーは高級感やスタイリッシュさを演出。茶系は落ち着いた雰囲気で和めるバスルームに仕上げてくれます。
和のスタイルを取り入れて、非日常にトリップ!
和風のお宅であれば、浴室も和のスタイルで統一するのも素敵です。こちらは、まるで旅館の部屋に付いている内風呂のような雰囲気。引き戸を開け放てば、木々や緑を眺めながら、露天風呂気分が味わえます。こんな贅沢なお風呂はなかなか現実味がありませんが、そのアイデアを部分的に取り入れてみることはできそう。
例えば、浴室の床を木製にしてみたり、格子の扉を取り入れてみるのもいいですね。浴槽には、お手入れのしやすい白いバスタブを採用していますが、バスタブ周囲を木で造作していて、上手に和のスタイルになじませています。
バスタイムをより楽しみたいなら、香りでも楽しめる木製の浴槽もおすすめです。こちらのお宅では檜風呂を採用していて、特有の香りがあり、朽ちにくく湿気に強いのが檜の特徴。また、木とタイルをバランスよくミックスさせることで、和のテイストを取り入れながらも、洋風のインテリアにも馴染みやすいでしょう。大きく解放できる扉を設ければ、毎日のバスタイムがよりリラックスできそうですね。
庭の草木やグリーンを愛でながら、リゾート感を満喫!
中庭と浴室が隣接した間取りにし、植物などを配することで、リゾート感たっぷりの空間に。バスルームに大きな窓を設置すると、どうしても周囲からの視線が気になるところですが、視線を遮ってくれる中庭に面していれば、いつでも窓を開け放してお風呂に入ることができます。中庭にリラックスチェアを置けば、お風呂上がりに涼むのにもちょうど良い場所になるはず。夏は中庭で子どもたちがプールを楽しみ、そのままシャワーを浴びる…なんて使い方もできそうです。
光が差し込む明るいバスルームは、本当に気持ちのよい空間。こちらのお宅では、ワイドな窓を大胆に配し、そこから竹林風の坪庭を眺めることができます。坪庭は周囲を壁で囲まれた限られた空間であるため、ブラインドなどを開けっ放しにしても、誰かに見られる心配もありません。坪庭は、プライバシーを確保しながらも、光をたっぷり取り入れることができるアイデアのひとつです。
優雅なバスルームで、ホテルライクなバスタイムを
ラグジュアリーなホテルのバスルームは誰もが憧れるもの。そんな贅沢な空間が自宅にもあったら、つい毎日長風呂してしまいそうですよね。浴室と洗面所の仕切りをガラスの扉にするのが最近のトレンドですが、こちらのお宅では一面すべてをガラスにすることで、より解放的で広々としたバスルームが実現。さらに鏡をワイドにし、洗面ボウルを二つ並べることで、朝の洗面渋滞も解消してくれます。洗面ボウルや蛇口のデザインなど、細かな部分にもこだわりを詰め込んだ、まさにラグジュアリーなバスルームです。
二階にあるバスルームなら、大きな窓から外の眺めを楽しむことができ、浴室内に光をたっぷり取り入れることができます。洗面所と浴室の間にガラスの扉を採用することで、洗面所も解放的で明るい雰囲気に。バスタブなどのデザインにもしっかりこだわっていて、黒いタイルと丸いバスタブが、洗練されたリゾートホテルのような雰囲気です。
使いやすさを最優先にした、機能的な洗面&バスルーム
オーダーメイドのバスルームや洗面所は、こだわればこだわる分だけ、金額もかさんでしまいます。そこで、既成のユニットバスや洗面化粧台を組み合わせれば、オーダーメイドよりも低予算に抑えることができます。さらに、使いやすさや収納力を最優先に考えるのであれば、既成のものを上手に取り入れるのが賢い方法です。
こちらは、タイルをふんだんに使ったバスルーム。タイルは色や大きさのバリエーションが豊富に揃っていて、組み合わせ次第では個性的な空間にすることができます。また、タイルは耐久性や耐水性に優れていて、水垢やカビが発生しても簡単に取り除くことができるのもメリットの一つ。ありきたりのバスルームにしたくない!というご家庭には、タイル素材を取り入れるのもおすすすめです。
シックなカラーのラグジュアリーな雰囲気から、檜風呂や木の格子で囲まれた和のスタイル、個性が光る全面タイル貼りの空間など、バスルームは住む人の好みやライフスタイルによってさまざま。でも、どんなバスルームが自分の理想に合っているのかは、想像するのは難しいものです。そんなときは、バスルームの実例などを参考にしながら、どんな雰囲気に仕上げたいのか、間取りのどの場所に配するのがいいのかを考えてみましょう。家族みんなが毎日使う場所だからこそ、使い勝手がよく気持ちのよい空間にしたいものです。