【実例紹介】平屋で理想の新築を建てるためのアイディア10選

【実例紹介】平屋で理想の新築を建てるためのアイディア10選のインデックス
平屋というとかつては庶民が暮らす平凡な住まいのイメージがありました。しかし、現代では平屋のデザインも多様になり、あこがれの住まいとして近年、平屋が再注目されています。
なぜ、今、あらためて平屋なのでしょうか? 平屋の人気の理由やメリットをお伝えするとともに、新築で平屋を建てるうえでの多様なアイディアを実例からご紹介します。平屋ならではの魅力をおさえて、ワンランク上の理想のマイホームを手に入れましょう!
1.いま大注目の新築平屋とは
平屋とは、シンプルに言うと「1階建ての住宅」のことを指します。2階・3階とフロアが区切られることなく、水回りやリビング・ダイニング、寝室などすべての居室が1階に集約されることになるのが平屋の最大の特徴と言えるでしょう。平屋住宅の間取りには、大きく分けて「I型」「L型」「コの字型」「口の字型」の4つのタイプがあり、それぞれにまた違った特徴と魅力があります。
かつての日本は多くの住宅が平屋でしたが、徐々に2階建て・3階建ての住宅が増え、一時は平屋は廃れたように思われていました。
しかし、国土交通省の調べによると、近年、平屋の新築着工件数は2014年度の2,567件から5年で4,417件にまで増加しています(国土交通省「建築着工統計調査」より)。この数字からも明らかなように、多くの人が新築に平屋を選択しており、今や完全に平屋の人気が上昇しています。
多くの人が選択している平屋にはどのような魅力やメリットがあるのでしょうか。続いてはその理由をご紹介します。
2.平屋が人気沸騰中の理由
2-1.家族を身近に感じられる
フロアによる隔たりがなくすべての空間がワンフロアでつながるため、家族の様子が伺いやすく自然とコミュニケーションが生まれる環境になります。2階建て・3階建ての場合には家族の接点が極力増えるよう、階段をリビングの近くに配置するなどの工夫をすることがありますが、平屋であれば階段自体が不要です。同じ家にいるのに家族の距離が生まれてしまうという心配は、平屋ではご無用。間取りによっては、さらに家族を身近に感じられるような工夫をすることも叶います。
2-2.バリアフリーを考慮した生活動線にできる
すべての空間がワンフロアに収まっていることから、バリアフリーにも配慮した構造になります。小さなお子さんがいる場合にも安心ですし、将来、年齢を重ねて足腰が弱くなった時にも、階段の上り下りのない生活動線になるので、毎日の生活がしんどくなるという心配もありません。将来や家族の安全を考えてあえて階段のない、平屋の住宅を選ぶ人が増えています。
2-3.デザインの自由度が高い
平屋が再注目されている理由として、自由にデザインできることも挙げられます。2階建て・3階建てでは、上下階で柱や壁の位置をある程度揃えたり、法律の高さ制限を考慮する必要があります。しかし、平屋は1階しかありません。そのため、屋根の形状も自由に選択でき、また上階を支える柱の数も少なく済むことから広々とした間取りにできるなど、デザインの自由度が格段に上がります。庭の位置も自由に考えることができます。そのため、理想を詰め込んだ個性的なデザインが実現します。
2-4.メンテナンス費用が抑えられる
平屋は構造が非常にシンプルなため、メンテナンスコストを抑えることができるのも嬉しいポイントです。例えば、屋根や外壁の張り替えや再塗装の際、2階建て・3階建てであれば高い足場を組む必要がありますが、平屋ではその足場代を節約することができます。また、平屋の方が張り替え・再塗装が必要な面積が小さいこともコストを抑えられる要素となります。定期的なメンテナンスの費用を抑えられる平屋は、長く心地よく住むことを考えると、堅実な選択なのです。
2-5.自然が身近なものに
すべての居室が地面に近い配置になるのも平屋の大きな魅力です。どの部屋からも外にアクセスしやすいため、自然を感じられる住宅にできるのです。間取りによって、庭にも個性を出せるのも平屋の楽しいところ。庭でどんな時間を過ごしたいかを考えて間取りを選択するのもいいでしょう。さらに、平屋は構造が安定していることから、工法によっては大開口の窓をつくりやすいので、屋内の一部のように外の景色を眺められるような生活が叶います。
3.【実例紹介】平屋の間取りや家づくりアイディア
3-1.コの字型で光あふれる室内を実現
コの字型の間取りで平屋を建てたこちらのお宅は、リビングの窓にカーテンを付けないという大胆な選択で光あふれる屋内を実現しています。カーテンを付けないなんて、外からの視線が気になる場所では到底できない選択ですよね。コの字型の間取りの平屋であれば、中庭を挟んで向かいあう空間は完全に外からの視線から断絶されます。そのため、コの字の内側に面するようにリビングを配置すれば、外からの視線を気にすることなく自然光に溢れた家族の空間をつくることができるのです。
3-2.I字型で縦に広がる広大な平屋
最もスタンダードでオーソドックスな平屋の形であるI字の間取りは、外観もシンプルを極めたモダンなものにすることができます。加えて縦に真っ直ぐ長く伸びた間取りから、壮大で堂々とした印象にもすることができます。
シンプルであるが故に、構造的に安定しやすく壁を少なく設計することができるため、屋内の間取りも最も自由に選択できるのがI字の平屋の魅力です。SE構法を用いれば、写真のお宅のように大開口の窓やガレージを設けることができ、より一層堂々とした佇まいとなります。
3-3.ロの字の間取りで家族を身近に感じる
回廊型のロの字の間取りで建てられたこちらの平屋は、外側に面した開口部を少なくすることで外からの視線をシャットアウトしたプライベート空間を作り上げています。ロの字の内側に面した窓を大きくすることで明るい屋内空間を保っています。向かいあう四面の窓を大きくとることで、向こうの空間にいる家族の様子も伺うことができるため、部屋のどこにいても安心です。周囲の景色も中から見えない構造にすることで内部の親密感がさらに上がります。
3-4.T字型でプライバシーにも配慮
T字やL字の間取りであれば、ワンフロアでありながら共有スペースとプライベートスペースを緩やかに区切ることができます。家族といえども時には一人でゆっくり過ごしたいということもあるでしょう。そんな時のため、家族の気配を感じられる平屋の魅力は保ちつつ、死角になるスペースも確保して、程よい距離を保つことができるようにしています。写真のお宅では、共有スペースとプライベートスペースの他に土間を設け、外観だけでなく内部もオリジナリティに溢れたおしゃれな空間を実現しています。
3-5.ビルトインガレージで機能性をさらに向上
年齢を重ねてからも暮らしやすい家を目指して建てられたこちらのお宅。平屋を選択して水回りや居室などの全てを1階に集約することに加え、ビルトインガレージで車の管理も容易にしています。ビルトインガレージの魅力の1つに車の乗降がしやすくなることが挙げられます。家から車まで移動しなければならい距離が短くなり、雨が降っていても濡れずに車に乗り降りすることができるため、将来、足腰が弱くなったり介護が必要な家族がいたりしても安心です。
写真のお宅は、平屋の外壁はモノトーンでシンプルにまとめつつ、車は遊び心があるカラーにすることで、車が外観全体のアクセントカラーとなって、さらにインパクトあるおしゃれな雰囲気となって個性を発揮しています。
3-6.ウッドデッキで屋内外につながりを
先述の通り、平屋は全ての居室が1階にあるため自然との距離も近くに感じられることも大きな魅力の1つです。ここに、さらにウッドデッキも設けることで屋内と屋外のつながりを強化し、いっそう自然を近くに感じられる環境にできます。都市部の家ではあまり見られなくなりましたが、かつての日本家屋には必ずと言っていいほど縁側があったものです。ウッドデッキという形でモダンに日本の伝統を取り入れるのも素敵な選択ではないでしょうか。
屋内でもないけど完全な外でもないという絶妙な空間で、外の空気を吸いながらヨガをしてリフレッシュしたり、デッキチェアでのんびり読書したり、さまざまな楽しみ方ができます。余暇の過ごし方がより豊かなものになること間違いありません。
3-7.勾配天井で開放感のある平屋に
平屋は2階がないからこそ、天井の形にも工夫を凝らすことがでます。上階があればどうしても天井は平らにせざるを得ませんので、天井に変化をつけられるのは平屋住宅の特権です。斜めに勾配をつけると天井を高く感じられ、伸び伸びとした空間にすることが可能になります。
写真のお宅は大開口の窓もあることで勾配天井に相まって更なる開放感を醸し出していますね。天井付近の窓は、天井が斜めになっているおかげで外からは内部が死角になりますのでカーテンがなくとも外からの視線を気にすることなく自然光を屋内に取り入れられます。
3-8.スキップフロアで緩やかな繋がりとリズムのある空間
スキップフロアを取り入れれば、ワンフロアでひとつづきの平屋の魅力を生かしつつ、緩やかに空間を分けることが叶います。スキップフロアは、壁を設けず空間の高低で変化をつけるので完全には空間が断絶されないのが特徴です。
写真のお宅は、家族が集まるLDKのすぐ横にスキップフロアで隠れ家的な書斎を設けています。LDKを一望できる位置にありますので、家族の様子を伺いながらパソコン作業などに打ち込めます。家族が楽しそうな様子を眺めながらの仕事は捗りそうですね。
3-9.プライベートな中庭で過ごす憩いの時間
ロの字やコの字の間取りであれば、屋外でありながらも外部の視線が届かない中庭を設けることが叶います。小さなお子さんがいるご家庭であれば、視線の届く範囲でお子さんを外で遊ばせてあげることもできて安心ですね。完全に外から区切られたプライベートな空間にできますから、中庭でのんびりお昼寝するのも心地よいでしょう。ハンモックなどを設けても素敵です。
上の写真のお宅のように、芝生を植えた中庭にすれば、家のどこからでも緑を感じることができ常に清々しい気持ちで過ごすことができそうです。あるいは下の写真のお宅のように、動線に配慮して向かいの空間にも移動しやすいウッドデッキを設け、おしゃれなだけでなく機能的な中庭にするのもとても素晴らしいアイディアです。
3-10.家事動線が考え抜かれたキッチンのある平屋
すべての空間がつながる平屋は、動線を考えやすい家とも言えます。こちらの写真のお宅は、玄関からの動線を一般動線と家事動線とに分けたうえで、家事動線を玄関から土間収納を通ってパントリー(食品庫)、そしてキッチンへと直接行けるように計算して配置しています。考え抜かれた動線によって買い物から帰ってきてから料理の支度をするまでの一連の流れがとてもスムーズになります。
料理や食事は毎日のことですから、見た目もおしゃれな大きなアイランドキッチンで作業がしやすいのはもちろん、作業効率も配慮され、毎日がより楽しくなりそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。いま注目されている平屋がどのような住まいなのか、どのような理由で人気があるのかお分かりいただけたと思います。平屋であれば、勾配天井やビルトインガレージを取り入れて外観に特徴を持たせたり、スキップフロアやウッドデッキを取り入れて屋内や庭での過ごし方を豊かにさせたり、間取りによっては中庭にも個性を待たせることができます。
平屋はデザインの自由度が高いことから、そこでの生活をイメージしたこだわりを最も反映しやすく、そこに住まう人の希望次第で多様な選択をすることが叶う住まいです。ぜひ、こちらでご紹介した実例をもとに、あなたのこだわりをたくさん詰め込んだ素敵なマイホームを手に入れてください!