■リフォーム完了! 暮らしはどう変わった? Vol.9

住まいながらのリフォームを終え、約1年が過ぎたKさん宅。長女・ちひろさんは社会人、次女のあゆみさんは大学生になり、家族の暮らしにも変化がありました。実際にリフォームをしてみて感じたこと、リフォーム後の暮らしについてお話を聞きました。
広くなったリビングに念願のソファを設置
「娘たちが家庭を持って家族が増えてからも集まれるような、広いリビングがほしい」という妻・あきこさんの思いから、廊下、キッチン、リビングダイニングを分けていた間仕切り壁を取り払い、ひと続きのLDKに変更しました。リビングが広くなったおかげで念願のソファも置けるようになり、家族が揃ってくつろげる空間が実現。「長女が帰ってきたときには、ふたりがソファ、ひとりが床に座ってテレビを見たり。家族でリビングにいる時間が増えました」とあきこさん。
表面が剥げ始めていた合板フローリング材の床は、床暖房対応の無垢パイン材に張り替え。Kさんが懸念していたソリやすき間の問題もなく、無垢材のやわらかな足触りに家族全員が満足しています。汚れが気になっていた壁も清潔感のある白いクロスに張り替え、部屋全体が明るい印象になりました。
無垢材の床は、雨の日でもさわやか。リビングとキッチンを仕切っていた壁を取り除いたときに、壁の中に隠れていた梁が出現。リフォーム後は現しにしてインテリアに生かした。
リフォーム前は廊下に収納スペースがあった。無印良品のユニットシェルフでリビングの収納を充実させた。
木製ルーバーで、これまでなかった開放感を手に入れた
老朽化していた木製バルコニーは、耐久性のあるアルミ製の支柱と樹脂製の床で一新。隣家からの視線を遮るためのルーバーを新たに設置し、リビングに続くプライベート空間として活用できるようにしました。ルーバーの素材は当初アルミ製を考えていましたが、外観の美しさに配慮して木製を採用。ナチュラルなリビングともバランスよく馴染み、開放的な空間に仕上がっています。
また、開閉に手間がかかっていたオーニングは透明のアクリル製庇に交換。天候に左右されずに安心して洗濯物が干せるようになりました。
「以前は外からの目が気になって、リビングのカーテンを常に締めていました。今はカーテンなしで気になりませんし、リビングが広く感じられます」とあきこさん。ルーバーを設けたことで、年頃の娘さんたちの洗濯物も気兼ねなく干せるようになったそうです。しばらくは新しくなったバルコニーを楽しみ、将来はガーデニングにも挑戦してみたいと考えています。
(リフォーム前の木製バルコニー)
(リフォーム後は、リビングとのつながりを意識した開放的なバルコニーに)
(キッチンからリビングを見ると視線がバルコニーまで抜けるため、実際よりも広く感じる)
(木製ルーバーがナチュラルな印象の住まい外観)
孤立感のあったクローズドキッチンから家族とつながる対面式キッチンへ
リフォーム前のクローズドキッチンでは、リビングにいる家族の様子がわからないことが不満だったあきこさん。対面式のカンターキッチンにリフォームしたことで、料理中でもリビングにいる家族の気配が感じられるようになり、何より家族と会話しながら作業ができるのがうれしいそうです。
また、カウンターキッチンになったことで、ダイニングテーブルへの配膳の手間が減り、食後は家族がそれぞれの皿をカウンターに運んでくれることも増えました。
(対面キッチンにしたことで配膳も楽になった)
箱階段を設置し、屋上へのアクセスを改善
これまであまり活用されていなかった屋上。せっかくのスペースを有効に活用するため、取り外しに手間がかかるハシゴをなくし、収納家具としても使え、安定感のある箱階段を設置しました。
「屋上からの景色もいいし、友達にもうらやましがられていた。すぐに行きやすくなったのがうれしい」とあゆみさん。屋上の活用法については今後家族で話し合っていく予定です。
姉妹の部屋は収納家具で仕切り、独立した空間に
これまで簡易な衝立で仕切っていた姉妹の部屋は、高さのある収納家具を造作することで独立した空間を確保しました。
大学生のあゆみさんは「勉強に集中できるようになったし、仕切りで自分のスペースができたのがうれしい」。
ちあきさんの部屋。「実家に戻ったら、好きなインテリアに変えていきたい」とちあきさん。
文・木藤阿由子(建築知識ビルダーズ編集長)
撮影・渡辺慎一